2022年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 国際理解, 持続可能な生産と消費
本校は「夢の実現」を学校理念とし、「環境教育」「国際理解教育」「地域連携教育」を3つの柱として人種、年齢、性別の違いを超えて幅広い人との交流を活発に行っている。将来、「持続可能な社会づくり」のための担い手となって地域社会に参加する態度や、問題を解決する力をもった生徒を育てることを目指しており、人と人とのつながりの中で、相手を理解し、自分の視野を広げ、自主的に行動する力やコミュニケーション能力の育成に力を注いでいる。
1.環境教育
第3学年「総合的な探究の時間」において、企業探究コース選択者は豊田市環境学習施設エコットと連携し、環境講座を市民に向けて企画した。生徒は地域社会の一員として、市民にどんなエコを伝えたいか、どんな行動をしてほしいかを考えながら、環境について市民に伝える方法を模索した。本校の目指す生徒像は「他者と協働して課題を解決する姿勢をもつ人」であり、「地域や社会に積極的に参画する意欲をもつ人」である。地域と関わりながらこれらの力を育むことができた。
2.国際理解教育
オーストラリアのパスコベール女子校との姉妹校提携は今年で30年目になり、コロナ禍での制限はあるが、今年度も積極的な国際交流活動を行っている。本校生徒49名がパスコベール女子校で日本語クラスを受講している生徒と文通交流を行った。また、夏休み中にはGoogle Meetを利用して文通相手とオンラインで交流を行った。異文化理解への興味関心が高まったことに加え、もっと相手に自分自身のことや日本のことについて英語で伝えたいという意欲を高めることができた。
3.地域連携教育
本校は総合学科の特色を生かし、科目選択プランでの実践的な学びを活かす地域連携活動を行っている。また、部活動単位でのボランティア活動も積極的に行った。自分の学びの場・社会を知る場としてとらえ、それぞれの自己実現や進路選択に結び付けさせることができた。生徒たちは活動を通して、地域と人、人と人とが結びつくことの意義や、自分たちもその地域の一員であることを実感することができた。そしてそのような経験は、自分の進路をより具体的に考える一助となるだろう。以下に本年度の活動一覧を示す。
令和4年度の地域連携・ボランティア活動
【商学連携】
連携先 | 活動内容 | 参加生徒 | 備考 |
桜町本通り商店街 | 店頭用バナー(宣伝用の旗)制作 | 美術プラン3年生 | R4.12.12(月)表彰式・贈呈式(豊田東高校) |
街路灯フラッグ(のぼり)デザイン考案 | ビジネスプラン3年生 | ||
八日市70周年記念イベント(10月8日(土)) | 生徒会、希望生徒 | 餅のふるまい |
【産学連携】
連携先 | 活動内容 | 参加生徒 | 備考 |
トヨタ生活協同組合(メグリア) | 高校生の作るお弁当 | 調理・栄養プラン3年生 | R4.7.22~8.31販売 |
高校生の作る恵方巻 | 調理・栄養プラン2年生 | R5.1.16~2.3販売 | |
どんぐりの里いなぶ
(株)山恵 |
地産地消の新商品開発「鹿肉を使ったメニュー」 | 調理・栄養プラン3年生 | 「鹿とお米のジバーグ」をR4.10.29から販売 |
商品ラベルのデザイン | ビジネスプラン3年生 |
【その他の地域連携】
年月日 | 連携先 | 活動名 | 場所 | 活動内容 | 参加生徒 |
4.4.24(日) | 非営利組織IPPO CLUB | それいけ!とよた魅力発見隊 | 拳母小学校・豊田市街 | 街中ウォークラリーに小学生と参加 | 希望生徒、JRC部 計42名 |
4.5.7(土) | ㈱スマイリング | 第3回東高まつり | スマイリングキッチンラボ | 子ども向けの遊び(バルーンアート・射的・パズル・魚つり)・母の日コーヒーのサポート | JRC部17名 |
4.6.8(水) | ㈱スマイリング
無門福祉会 |
商品の委託販売 | 豊田東高校 | 久遠チョコレートと無門福祉会の商品販売(文化祭) | 家庭部
JRC部 |
4.6.11(土) | 社会福祉法人 無門福祉会 | むもん市 | むもんカンパニー青い空 | 子ども向けの遊び(魚つり・でこぼこバランス)・スタッフの手伝い | JRC部、福祉・健康プラン3年生 計22名 |
4.7.9(土) | NPO法人とよたハンディキャブの会 | 車椅子で自由研究しりん2022 | 豊田市駅周辺 | まちなかバリアフリーチェックに参加する小学生に同行 | 希望生徒6名 |
4.7.17(日) | 非営利組織IPPO CLUB | 豊スタおいでん夏祭り こども縁日 | 豊田スタジアム | 子ども向けの遊び(魚つり・わなげ・ボーリング)・回遊企画・ふわふわ遊具の運営 | JRC部、保育プラン 計44名 |
7・8月の15日間 | 豊田市こども発達センター | 豊田市こども発達センター交流活動 | 豊田市こども発達センター | 「ひまわり」での交流活動・「こども広場」での託児のお手伝い | 保育・福祉・看護・特別支援教育の進路希望生徒計51名 |
4.8.6(土) | 名古屋グランパス | スポーツボランティア | 豊田スタジアム | チラシやうちわの配布・美化活動 | サッカー部 |
4.8.23(火) | 豊田市社会福協議会 | 高橋・松平地区ボランティア情報交換会 | 高橋コミュニティセンター | ボランティア団体との情報・意見交換 | JRC部、希望生徒 計5名 |
4.9.11(日) | 豊田商工会議所青年部 | とよた産業フェスタ | 豊田スタジアム | ステージ演奏・ワクワクランド(子ども向け工作)・世界ラリー選手権フラッグ製作 | 吹奏楽部
美術部7名 |
4.9.17(土) | お茶の間サロンをすすめる会 | 美里地域わくわく事業 | 美里一区区民会館 | 高齢者・小学生との交流活動(芋掘り・英語ゲーム) | IFC部3名 |
4.10.15(土) | 豊田市環境学習施設エコット | 環境講座「かんたんエコ手芸教室」 | エコット | 講座運営のお手伝い | 3年生希望生徒 |
4.10.22(土) | 美里交流館 | 美里ふれあいフェスタ | 美里交流館 | 子ども向けの遊び(箱の中身はなんだろな)、作品展示 | 保育プラン、JRC部、計14名 書道部 |
4.10.23(日) | 豊田市環境学習施設エコット | 環境講座「もった博士のかがく倶楽部」 | エコット | 講座運営のお手伝い | 3年生希望生徒 |
4.11.12(土) | 社会福祉法人 無門福祉会 | むもんまつり | むもんカンパニー青い空 | 子ども向けの遊び(魚つり) | JRC部8名 |
4.12.3(土) | 豊田市環境学習施設エコット | エコットフェスタ | エコット | フェスタの運営・エコレンジャー | 演劇部18名 |
4.12.10(土) | ㈱スマイリング | 第4回東高まつり | スマイリングキッチンラボ | 子ども向け工作(クリスマスリース・松ぼっくりツリー・ぬりえ)・ミニコンサート- | JRC部8名
合唱部 |
4.12.24(土) | 非営利組織IPPO CLUB | とよた元気まつり | 豊田スタジアム | 運営の手伝い・回遊企画・ふわふわ遊具の運営・写真撮影 | JRC部、バドミントン部、写真部 計44名 |
5.1.7(土)・8(日)・9(月) | 豊田市環境学習施設エコット | エコット環境講座 | エコット | 環境講座の企画・運営 | 3年生「企業探究コース」生徒 |
2~12月 | 名古屋グランパス | ウェルカムメッセージ | 豊田スタジアム | アウェイサポーターへのウェルカムメッセージボードの制作 | 書道部 |
9~12月 | 一般社団法人 ツーリズムとよた | とよた御城印プロジェクト | 地域のお城(古瀬間城・小渡城・
丸根城)のオリジナル御城印の デザイン |
書道部 | |
12月 | 豊田市立野見小学校 | 特別支援学級児童との交流 | クリスマスプレゼント(動画・工作キット)の製作 | JRC部、福祉・健康プラン2年生 |
【ボランティア体験】
主催 | 活動名 | 活動内容 | 参加人数 |
豊田市青少年センター | 高校生ボランティアスクール | 1年間、ボランティア活動(保育・福祉)に参加する | 17名 |
豊田市社会福祉協議会
高橋・松平地区出張所 |
ボランティア体験会 | 高橋・松平地区のボランティア団体での体験活動 | 60名 |
来年度の活動計画
「国際理解教育」については、姉妹校との文通交流、オンライン交流を引き続き行っていくとともに、来年度は姉妹校訪問の受け入れを予定している。全校生徒が国際理解に関われる活動を実施していく。
「地域連携教育」については、「やってみよう」「挑戦してみよう」という一歩がなかなか踏み出せない生徒の姿もあり、たいへん歯がゆい思いもさせられる。地域連携教育を含むESD(持続可能な開発のための教育)の活動は、本校の全職員が関わって生徒の背中を押していく必要がある。来年度は生徒が日頃の学びを活かしていける場・自分の進路を考える場としての連携活動をどう進めていくか、さらに工夫していく。新たに築くことができた多くのつながりに感謝し、来年度も新しいつながりを築いていく。
SDGs(持続可能な開発目標)の視点を取り入れ、各教科において多様なテーマで生徒が自ら主体的に考える授業を行っていく。多くの生徒が、ジェンダーや食品ロスといった世界で取り組むべき社会問題について関心をもっていることから、幅広い分野を学習活動に取り入れ、これらの持続可能な社会の担い手として、生徒の主体性を育んでいきたい。