2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 平和, 人権, 貧困

本校は「多文化共生~国際社会を生きる人材の育成~」を活動テーマとして、ESDの実践を通して、多様な価値が存在する国際社会を豊かに生きる力の育成を目標とした。具体的には、①国際理解に係わる活動、②国際平和に係わる教育、③人権に係わる学習を行った。

① 国際理解に係わる活動

国際理解教育の一環として、6月に韓国のチョンラ中学校との交流を行った。2年生各クラスに韓国の中学生が5~6人ずつ入り、自己紹介やゲーム等を行った。その後、体育館で全校生徒による交流を行い、韓国の中学生のダンスや二中の吹奏楽部の演奏を披露した。7月と1月にはオーストラリアから、12月にはウズベキスタンからの体験入学生を受け入れた。1月には中国の天津市立第55中学校と天津市のインターナショナルスクールとの交流を行った。韓国と同様、1年生各クラスに中国の中学生が5~6人ずつ入り、自己紹介やゲーム等を行った。その後、集いの広場で1年全体で交流式を持ち、その後クラブ見学をして交流を終了した。

JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト2018に参加し「学校賞」を受賞した。また、本校の生徒が1名佳作に入賞した。

②  国際平野に係わる教育

全学年対象にNPO法人テラ・ルネッサンスの栗田佳典さんによる講演会を行った。講演のテーマは「僕は13歳 職業兵士 ~紛争に巻き込まれた子どもたち~」で、コンゴ民主共和国とウガンダ共和国の子どもたちが置かれている状況を交えながら、「子ども兵」についての話を聞いた。

3年生対象にJICAに所属してエチオピアへ行った藤原唯さんから、体験談を語ってもらった。クラブチームのコーチとして現地の人と同じものを食べ、石がごろごろしている地面の上で、子どもたちにバスケットボールを教えていた話を聞いて、生徒たちは感銘を受けていた。

③ 人権にかかわる学習

教職員対象に児童養護施設「翼」の施設長から話をしてもらい、虐待や貧困について学習した。

来年度の活動計画

本校は「多文化共生~国際社会を生きる人材の育成~」を活動テーマとして、ESDの実践を通して、多様な価値が存在する国際社会を豊かに生きる力の育成を目標とした。具体的には、①国際理解に係わる活動、②国際平和に係わる教育、③人権に係わる学習を行う。
  ① 国際理解にかかわる活動
引き続き、外国の中学生との交流を続けていく。交流先が来日する際、大阪観光庁が窓口となる。大阪大学が近いので、毎年海外からの留学生の家族が在校しており、日常生活においても多文化共生について考える機会が多い。

引き続き、JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテストに参加する。

② 国際平和にかかわる教育

現代の国際社会において、戦争のない国が当たり前ではないことを生徒たちに考えさせる機会を与える。そのために、外部から講師を招き、体験をもとに講演会を企画したり、調べ学習を行う。

③ 人権にかかわる学習

ボランティア学習、職場体験学習を通して、人権について考える機会を持つ。また、貧困や虐待について学ぶために、外部から講師を招き、講演会を企画する。