2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 減災・防災, 環境, 国際理解, 平和, 福祉, 持続可能な生産と消費

前年度に引き続き、本校は「和」を建学の精神とし、ユネスコ憲章、ユネスコスクール、ESD、SDGsの理念を「和」と共通するものと捉え、様々な活動を行った。
今年、新規に力を入れたのは、金曜日朝の10分間の時間に教室備え付けのTVで放映するワールドフライデーである。国語、数学、英語、地歴公民、理科、体育、家庭科の7教科が持ち回りで担当し、SDGs17の目標に即した動画を放映する。SDGsに関する生徒の理解を深める以上に、教員の理解を教科の偏りなく促進するための「機関包括型アプローチ(GAP)」事業として行い、成功を収めた。
理科がワールドフライデーで海洋ゴミやマイクロプラスチックの問題を取り上げたことをきっかけに、校内でそれらの問題に対する意識が高まり、毎年恒例の文化祭やリアカーボランティアも、これらの問題に主にフォーカスすることになった。
7月には渥美半島西の浜海岸清掃リアカーボランティア【環境・海洋・地域】を実施し、海洋ゴミの問題を考えた。近隣の高校や社会人団体の支援、さらに田原市の協力も得て、地域の人々と交流しながらプロジェクトを遂行することができた。リアカーボランティアは、他に地元の祭りの後片付けや街づくり意見交換会などを通して、地域に根ざした活動に発展してきている。また、地域共同夏祭り【地域】では、生徒会が農園で作った農作物を使った料理をオープンスクールに来た中学生などに振る舞った。
新規事業として、台風19号による被害を受けた長野県豊野地区で11月に災害ボランティア【災害】を実施した。
他にも、服のチカラプロジェクト【貧困、国際理解】台湾の姉妹校との交流【国際理解】豊川海軍工廠慰霊の日への参加【平和】地元福祉施設でのボランティア【福祉】など、前年に引き続き実施された。

来年度の活動計画

本校ではESDパスポートを利用しているが、次第に事業が縮小方向にあり、本校で独自に同様の制度を構築していく必要に迫られている。既に日本ユネスコ協会連盟に試案を提出しており、来年度にはESDパスポートの次の形を具体化していければと思っている。
ワールドフライデーは引き続き教科ごとに実施するものとし、授業内でESDやSDGsの観点を盛り込めるように誘導していく。課外活動では十分にESDを実施できているので、正課活動においてESDを推進していけるような体制作りをしていく。
あとは、リアカーボランティア、服のチカラプロジェクト、台湾姉妹校との国際交流など、現在軌道に乗っている事業を継続していく。