2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 人権, 減災・防災, 貧困

本校は「和」を建学の精神とし、ユネスコ憲章、ユネスコスクール、ESD、SDGsの理念を「和」と共通するものと捉え、持続可能な担い手作りのために、環境や国際理解を軸に学習や活動を行った。
平成30年度は自然災害に悩まされた年になった。概ね例年通りの活動内容であったが、7月23日~26日に計画していた渥美半島表浜海岸清掃リアカーボランティア【環境】は、酷暑の影響で大幅に縮小しての開催となった。また、9月30日に予定されていた文化祭一般公開は、大型台風直撃により中止となった。これにより、文化祭を子供服の回収日としていた服のチカラプロジェクト【貧困、国際理解】などのESD活動も影響を受けることになった。しかしながら、これを受けて、今年で3回目の参加となるジャパンアートマイル国際交流壁画共同制作プロジェクト【国際理解、防災】では、相手校である台湾・台南市の国立善化高級中学と、自然災害をテーマに壁画を制作することを決め、お互いに近年両国を襲った自然災害について発表し合った上で、壁画の制作に取り組んだ。よって、平成30年度の本校の活動テーマは、結果的に、良くも悪くも自然災害・防災であったといえる。
平成30年度に新たな挑戦がなかったわけではない。リアカーボランティアでは、地域との協働により重点を置き、花火大会後の清掃活動を追加で行えたし、地元の人々を招いての地域協働夏祭り【地域】を学校で開催するという新たなプロジェクトも実現させた。6月には国立善化高級中学代表団の訪問【国際理解】を受け、両国の生徒たちが共に授業や部活動を行った。毎週金曜日にSDGsについて全校で考えるワールドフライデーでは、憲法改正を巡って全校で模擬国民投票を行うための討論会などを実施し、より進化している。
今後の予定としては、2月の修学旅行での国立善化高級中学訪問【国際理解】と、3月のESD振り返り会が大きな行事として残っている。

来年度の活動計画

平成31年度に特に力を入れる予定なのはワールドフライデーである。今年度までは特定の人間(英語科もしくは生徒会)が番組作成に関わってきたが、来年度は各教科が必ず1つ番組を作成することとし、各教科の視点からSDGsの各目標について考察する方針を既に打ち出している。これにより、ESDやSDGsについての生徒の理解のみならず、教員の理解も広げていきたいと考えている。
リアカーボランティアについては、酷暑で縮小実施を余儀なくされた今年度の反省を活かし、移動の距離に重きを置くのではなく、より探究的で質の高い活動へと進化させたいと考えている。