2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

1 伝統文化に親しむ日

富山市八尾町には、江戸時代から受け継がれた「曳山祭り(5月)」と「越中おわら風の盆(9月)」という有名な祭りがある。コロナ禍の2年間は祭りの中止や児童の参加見送りとなったが、今年度は規模を縮小して開催された。曳山祭りでは、学年ごとに町内6箇所の曳山を見学し、祭りの本番前に行われる「調曳き」の体験をさせていただく予定だったが、今年度は雨天のために体験はできなかった。しかし、実物の曳山を目の前に、地域の方から説明を聞いて曳山祭りの歴史や曳山の特徴を学んだことで、郷土を思い、伝統を引き継ぐことの大切さを実感した。おわら風の盆では、5月の運動会で上学年が踊りを披露した。その後、下学年を中心に地域の方から踊りの所作を学び、祭りの本番を迎えた。情緒豊かな踊りのすばらしさを体感し、郷土愛を育むことができた。

2 3年総合的な学習の時間「八尾のすてきを見つけよう」

八尾町は江戸時代から戦前まで養蚕業で栄えた歴史がある。3年生は、蚕の飼育や糸取りを体験したのち、地域人材を招いて、養蚕で栄えた桑の葉の栽培について学んだ。桑の葉の栽培を通して、八尾の文化を発信し、この文化を未来を担う世代へと継承していきたいと考えておられることなどを学んだ。

3 4年総合的な学習の時間「八尾の自慢~ぼくたちわたしたちのおわら」

4年生は、「おわら資料館」へ行っておわら風の盆の歴史を学ぶ中で、おわらの発展に貢献した人や町ごとの違い等に着目し、主体的な学びを進めた。そして、その学びを2年生に伝える学習を設定して、郷土を大切に思う気持ちを伝えることができた。

来年度の活動計画

○ 11「住み続けられるまちづくり」の学習を重点に進めるが、ウィズコロナの学校生活の中で、可能な範囲で地域学習の内容や方法を広げていく。

○ 「環境を守る」に関する活動にも焦点を当て、生活の中でできることを継続的に取り組む意識を高める。

○ 空き教室を利用して「ユネスコルーム」を設置し、各学年の学習、委員会やクラブでの取組を紹介して、児童への啓発を図る。