2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 平和, 福祉, 持続可能な生産と消費

当校は,「誇りをもち夢に向かって,凛として生きる生徒の育成」を活動テーマとして,ESDを「自分を取り巻く社会生活において,持続可能な社会が実現できるような価値観の育成」と捉え,ESDの実践を通して「自他を尊重し,協力して生きる力」の育成を目標とした。具体的には,食育,持続可能な生産・消費,環境,福祉を柱に,①SDGsに関わる活動,②食品ロスに関わる活動,③身のまわりの福祉に関わる学習を行った。

① SDGsを知ろう

3年生の総合的な学習の時間では,日本の社会問題だけでなく,世界のさまざまな問題に目を向けて学んでいる。SDGsには17の目標があり,その中で自分が一番興味をもった目標をひとつ選び,その社会問題の背景や原因をインターネットや本で調べ学習を進めた。調べ学習を進めるうちに,SDGsの目標は自分の身近なできごとが関係していることに気づき,目標を達成するために自分にできることを考えたいという思いをもつことができた。例えば,地球温暖化による気候変動の影響を減らすための対策として,太陽光発電などのクリーンエネルギーを積極的に使うようにしたり,買い物にはマイバックを持参したりしていきたいという思いをもつなど,自分にできそうなことをすすんで考えることができた。今後は世界のあらゆる問題のために自分ができることを積極的に取り組んでいく姿を期待している。

② 食品ロスに係わる活動

本校では,給食の残食量を減らすために,給食委員を中心に「残食ゼロ」活動に取り組んでいる。生徒は食材・生産者の方・調理師の方への感謝をもち,無駄になる食材の量を少なくしようと,全員で協力して取り組んでいる。近年では,全学年,全学級で食缶を空にすることができていた。東陵中学校の伝統になっているこの活動は,現在コロナウイルス感染予防のため,例年のような活動は難しい状況である。その中でも,食品ロスを少なくするためにできることを模索し、活動を継続していきたい。

③ 福祉について

1年生は,「JustTry!~自分のためが,みんなのために~」というテーマのもと,福祉について学習した。「みんなが幸せになれるように取り組む活動や仕組み」の「みんな」という言葉について考えた。そこから,自分たちの身のまわりにはさまざまな人たちが暮らしていることを知り,その中から体が不自由な方やお年寄りについて焦点をあて,調べ学習を行った。また,車椅子や盲人ガイド,高齢者疑似体験などの体験活動を行い,体の不自由な方やお年寄りの気持ちになって考えることができた。これからも,自分たちの身のまわりで暮らすさまざまな人たちに目を向け,寄り添って生活をしていける大人へと成長してほしいと願っている。

来年度の活動計画

・食品ロスに関わる学習

・福祉に関する学習

・SDGsに関する学習