2018年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 国際理解
本校の教育目標は「グローカルリーダーの育成」であり,グローバルな視野を持ち世界とつながり活躍できる人間の育成をめざして,中高6年間でスパイラルに繰り返す探究活動,アクティブ・ラーニング型の教科・科目の授業,地域をフィールドに地域と連携した貢献活動,世界的な視野で発信交流に目標をおいた英語教育などの学習プログラムを用意している。その中心となるのが,①環境②国際理解③自発的・能動的・協働的学習であり,本年度もこの柱に沿って活動を行った。
①環境
まず,環境教育のフィールドとしては石川という恵まれた立地を活かし,石川水域のアユの遡上に関する研究やホタルを地域に呼び戻すための研究を大学や行政とも協力して行いその成果として文部科学大臣賞を受賞した。また,地域で行われる石川大清掃にも生徒会の呼びかけで多くの生徒が参加した。
②国際理解
国際理解に関わる活動としては,タイや台湾からの短期留学生の受け入れや交流,オーストラリアのリートン校や,台湾北大高級中学と姉妹校提携を結び,二学年の終わりには学年全員で台湾スタディツアーを行った。また,オーストラリアにおいて,Entrepreneurshipに特化した研修を行い,グローバルに開かれた視野の必要性を認識するとともに,国際的な知見から現代社会の問題を認識し,その問題解決を図るノウハウを学んだ。ユネスコスクールとしては12月に行われた「日中ESD-GAPワークショップ」に運営スタッフとして参加し,他校生や中国の高校生と交流を行った。
③自発的・能動的・協働的学習
さらに,課題発見解決能力育成のためのコアとなる科目として「富高Eタイム(総合的な学習の時間)」を位置づけ,自ら課題を発見・解決する力を養い,他者等と協働できる力を養う力の育成に努めた。また,「地域フォーラム」を開催し,大学,近隣地域の小・中学校,地域の方々との交流を行うことで地域貢献への意識の育成に努めた。
来年度の活動計画
H31年度も本年度に引き続き,中学では「南河内探究」,高校では「富高Eタイム」の時間を通して,能動的な課題探求学習に取り組み,対話的で深い学びの習得を目指す。また, 新たな国際交流活動として,中学から台湾高級中学との交流をプログラムに組み込み,高校ではベトナムの高校との交流をプログラムに組み込んだ修学旅行を計画している。さらにコミュニティスクールとしては,年に一回「地域フォーラム」を開催し,その場で科学部やユネスコ部といった部活動や上記の地域の課題学習の成果を企業や大学,諸機関に公開し,そこで研究の示唆をいただきつつ,ともに地域の課題を考えていく機会としていく予定である。