2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 食育

持続可能な社会を形成する担い手を育てることを目指し、就学前教育としての幼稚園で遊びや生活の活動を通して、実践してきた。
①環境教育・食育にかかわる活動「菜の花プロジェクト」「栽培活動」
 菜の花を収穫し菜種を乾燥させ、種を落とし、とうみでさややごみを取り除き、種で油絞りをする。その様子を見て、電池や電気ではなく、木の機械で動く先代の知恵を学ぶ。菜種油を食用油として使われることや寺や神社の灯明になること、自動車を動かすことができ、CO2削減になることを知る。また、油粕は肥料になり、無駄なく循環していくことを知り、環境問題やエコについても考えるきっかけとなった。
②国際理解にかかわる活動「茶道教室」「剣道教室」
 地域の方から日本の伝統文化の茶道・剣道を教えていただき体験する。礼に始まり礼で終わる習慣やおもてなしの心など、相手の立場になって考えて行動する大切さが身についたり、茶道道具や剣道道具を知ることができた。
③世界遺産学習や地域遺産等に関わる活動「ミニ鬼瓦造り」「東大寺大仏殿や二月堂のお水取りの話」
 東大寺や二月堂に遠足に行った時に、鬼瓦を見たことから東大寺の瓦粘土で親子でミニ鬼瓦造りをすることにした。瓦粘土を手でこねた感触や焼きあがった粘土の色の違いに感動したり、何故、鬼瓦が屋根にあるのかを調べたりしたことを親子で体験したことはとても刺激的であった。他者に話すことは守り伝えていくことであると感じた。
 2月には、地域の方を招き、東大寺の大仏やお水取りの話を聞く予定である。

来年度の活動計画

 栽培活動では、1~2年間を通して計画的に実施し、旬の野菜の収穫することや調理して食する喜びを味わうなかで、みんなと一緒にする楽しさや労働する喜びと共にもったいない精神をもち環境についても考えていきたい。
 奈良の世界遺産や地域遺産である東大寺・二月堂・奈良公園・若草山に行くことで「自分たちの住んでいる奈良のよさ」を知ることができる。また、世界遺産学習と菜の花プロジェクトを結び付けたいと考えている。菜の花の油を灯明として使っていただく寺や神社を模索し持って行きたい。今の所、唐招提寺を予定し、すみ鬼を見学し、今年度した鬼瓦との学びをつなげていきたい。