2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 平和, 人権, 福祉

本校は、「富谷を見つめ,地域で学び,ふるさとの未来を創る子どもの育成」を活動テーマとして、ESDを「ふるさと富谷」への思いや考えを深め,「持続可能な社会の創り手」を育成することと捉え実践してきた。具体的には,「ふるさと教育」を大きな柱として①地域理解に関わる活動,②平和・人権・福祉に係わる活動,③防災に係わる学習,を行った。

①地域理解に関わる活動

日々の登下校の見守りや,読み聞かせをしてくださる学校サポーターさんを中心とした方々との交流を地域の文化を学ぶ地域理念と位置付け,他者や社会との関係性を学んできた。各学年の実態に合わせ,地域の特色や魅力について学んだり,それを発信したりする学習活動に取り組むほか,ユネスコ絵画展「絵で伝えよう!わたしの(町の)たからもの」に応募する作品制作を通して,魅力ある地域の町並みや自然環境を大切にしようとする気持ちを育むことを大切にしてきた。さらに,普段児童が遊んでいる公園を自分たちの手で清掃したり,公民館に絵画作品を展示したりし,地域のために児童ができることにも取り組んだ。

②平和・人権・福祉に関わる活動

児童会を中心に,SDGs達成のための活動の一つである「ユネスコ世界寺子屋運動」の推進に取り組んだ。貧困や識字問題等の世界の現状について知り,自分たちに何ができるかを考え,書き損じハガキを収集するために校内で呼び掛けを行ったり,ポスターの制作や掲示を行ったりし,途上国の識字教育を支援する活動に取り組んだ。その他,視覚・聴覚障害に係わるキャップハンディ体験を行った。

③防災に関わる学習

業前活動として年11回防災タイムを設定し,地震や火災を想定した避難訓練,引渡し訓練などを通して,いつでもどこでも起こりうる災害に対して,どのように行動すれば自分自身の身を守れるのかを考える機会とした。自分たちの地域で想定される危険な状況に応じた安全な避難の仕方について理解できることを目指した。高学年向けの防災教室では,講師を招き,東日本大震災当時の状況を学んだ。児童一人一人が自分事として,身を守るための行動力や判断力,災害に備えることの大切さについて学び,考えることができた。

来年度の活動計画

「世界のことを学ぶにはまず郷土のよさから」,「地域の未来を考えるにはまず郷土の歴史から」とを基本とし,「自分たちが住むまちの文化や人のつながり」を意識した学習を今後も継続していく。来年度は,教員,児童,保護者,地域のESD,SDGsについての理解を深めていき,学校全体でユネスコスクールとしての活動を積極的に行いたい。そのために,すでに取り組んでいる従来の課題を「持続可能な社会の構築」という視点で捉え直すとともに,カリキュラムの見直しも検討していきたい。