2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費

【研究主題】
「未来へつなごう 常南のこころ」~「人・もの・こと」との「つながり」を重視し、子どもたちが主体的に学ぶ姿勢を高めていく教育活動の展開~
【研究構想】
本校のESD構想は次の4つを柱とした
1 常南のこころの醸成
①学区の自然・伝統・産業を誇りに思う心 ②学区の人や友達を大切にする心
③学区を守ろうとする心 ④学区のよさを発信し、より発展させようとする心
2 持続可能な地域の定義
①経済的に潤いがあり、安定した生活が保障されていること
②環境が保全されており、安心で健康な生活を送ることができること
③社会が平和であり、伝統や文化が尊重され、誰もが平等に生活できること
3 ESD概念の分類
相互性・多様性・有限性・・・社会の仕組みに視点(人と社会のつながり)
連携性・責任性・公平性・・・人の心の在り方に視点(人と人のつながり)
4 常南5つの力の育成
①事実を的確に把握する力 ②物事を関係付けて考える力 ③解決策を考える力
④コミュニケーションを行う力 ⑤行動しようとする力地場産業の「自然薯栽培」を受け継ぐ

5 活動状況

①伝統文化を受け継ぐ活動

本校には雅楽クラブと和太鼓クラブがあり、講師を招聘して伝統文化の継承活動を行っている。ただ、本年度は新型コロナウイルス感染症の影響で活動の制限の余儀なくされた。また、地域の高齢者福祉施設との交流活動や入学式、学芸会、卒業式などの各種行事にて披露する場を設けることができず、地道に練習を重ねるのみの活動となってしまった。

②持続可能な生産を目指す活動

本学区は岡崎市の北東部に位置し、山間の地域である。稲作を中心とする農業が唯一の産業である。このような地域であるが、学区には「常磐南自然薯栽培組合」が存在する。これは特色のない地域に特産品を作ろうと、地域の方々努力をされ作ったものである。この地域に暮らす子どもたちが、地域の特産品である自然薯栽培を持続可能な産業として確立していくための学びをすることは大変価値があり、本校の活動の柱に位置づけて取り組んでいる。

今年度も6年生を中心に、地域の方を講師として招聘し自然薯栽培活動を行い、種芋の植え付けから収穫まで約半年かけて取り組んだ。収穫した自然薯は、5年生が中心になって取り組んだ米づくりで収穫したお米と共に「とろろご飯」として全校児童に振る舞うことができた。ただ、例年では、お世話になった地域の方々を招き、体育館で全校会食を行っていたが、今年度はそれができず、各教室で行った。新たな取組としては、5・6年生が取り組んできた米づくりや自然薯栽培の活動報告をパワーポイントを使ってテレビ放送で流し、低・中学年児童にも興味関心をもたせるよう工夫した。

来年度の活動計画

今年度の活動を軸としながら、来年度の担当者が練り上げていく予定。

また、防災教育にも今以上に力を入れ、ボランティア活動等にも取り組んでいく予定。