所在地 〒632-0122 奈良県天理市福住町1954-1
電話番号 0743-69-2104
ホームページ https://ed.city.tenri.nara.jp/fukusumi-el/
加盟年 -

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 環境

本校は、「地域と創る持続可能な社会の実現」を学校理念としてユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、地域の人と協働して福住の美しい里山を守り、そこに住む人・動植物が生きていくための持続可能な環境を考える力を育むことを目標としている。市や地域が進めている「福住村プロジェクト」にも学校が関わる中で、地域や専門家、企業の方々ともいい出会いさせてもらっている。

<小学部> 「福住のすてき発見」




① 本校作成「ESDカレンダー2023年度版」を基に、地域の基幹産業であった「大和茶(福住茶)」について学び、茶摘み体験、製茶工場見学等行った。放棄茶畑から収穫された「三年晩茶」を試飲し、そこから発想してパッケージデザインの元となった絵を児童が描いた。

② 地域河川の水質検査、採集した水棲生物の飼育及び自然保護啓発活動

③ 昨年度生物部の児童生徒が見つけた特定希少野生動植物「ヤマトサンショウウオ」について地域を含め、保護運動が高まり、専門家の方から、出前授業を受けることができた。

④ 有機農法にこだわって、米作りを行った。苗床から自分たちで作り、すべて手作業で行った。昔の道具である唐箕や千歯等を使用して、昔ながらのやり方で環境に優しい米作りを体験し、学ぶことができた。

⑤ 大豆を自分たちで育て、地域の人から味噌づくりを教えていただいた。給食に提供している。

<中学部> 「福住すてき発信」



① 「ヤマトサンショウウオにも優しい、人にも優しい里山保全」をテーマに、5つのグループに分かれ探求している。(①ヤマトサンショウウオの生態調査②植樹③炭づくり④堆肥づくり⑤間伐材の利活用)まだ、始まったばかりなので、来年度も継続して行う予定。

② 小学部同様、専門家の人に「ヤマトサンショウウオ」について出前授業を受けた。

来年度の活動計画

本校は、独自カリキュラム「福住学」の時間(生活科・総合)を中心に、小学部は、「福住のすてき発見」、中学部は、「福住のすてき発信」をテーマに9年間連続した探究的な学びに取り組んでいる。福住の美しい里山に住む動植物の命を守り、人にも優しい環境を持続可能なものとするべく、今年度の取組をベースとしつつ、発展させて活動していく。

<小学部> 福住の地域の方や専門家の方と協力しながら、かつて基幹産業の一つであった大和茶について知り、耕作放棄茶畑の再生に参画する。環境に優しい無農薬・有機栽培農業(大豆栽培、味噌づくり、米づくり)を体験することで、これからの農業について考える。

<中学部> 昨年度、本校生徒が奇跡的に発見した絶滅寸前種「ヤマトサンショウウオ」についての学習と保護活動を全学年で展開する。「ヤマトサンショウウオにも優しい、人にも優しい里山保全」を目指し、テーマごとにグループに分かれて活動する。(①ヤマトサンショウウオの生態調査②植樹③炭づくり④堆肥づくり⑤間伐材の利活用)

過去の活動報告