2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 食育

「学び合いの中で輝く天伯っ子の育成」を学校理念として,ESDを学び方,教え方の変革と捉えた。ESDの実践を通して,自分であるいは協働して,問題を見い出し解決を図っていく学習の過程を重視した問題解決的な力の育成を目標とした。
具体的には,①環境に関わる学習,②米作り・食育に関わる学習,③防災に関わる学習を行った。
①環境に関わる学習
4年生は環境問題について取り組んだ。地球温暖化の原因やメカニズム,地球温暖化が及ぼす悪影響などについて調べたことを,グループで模造紙にまとめて掲示した。また,温暖化防止のために,今,自分たちができることはないかを考え,夏休みには,家庭でテレビを見る時間を減らしたり,冷房の室温に気をつけたりするなどのエコアップ運動にクラス全員で取り組んだ。地球温暖化がとても深刻な問題であることを知り,調べたことを他学年にも発信していきたいと考えた。
②米づくり・食育に係わる学習
天伯ならではの米作りは,PTAの協力のもと30年以上行っている。子どもたちは,モグラやジャンボタニシ,スズメの被害から自分たちの米を守るために調べ学習や話し合いを通して,自分たちができることを行うことができた。田植え,稲刈り,しめ縄づくりなどを体験することで,自然の恵み,勤労や食物の大切さなどの意識を高め,地域の人たちの関わりや開拓の歴史についても触れることができた。
③防災に関わる学習
6年生の子どもたちは,コロナ禍における防災について,マスクづくりをはじめ,自分たちでできることを考えた。災害に備えるために, 校区の危険な場所を洗い出し,全校に啓発するためにマップ作りに取り組んだ。地震が起きた時にどうなるのかを予測することで,校区の防災の考えを深めるよいきっかけとなった。

来年度の活動計画

来年度は,今年度の実践を引き継ぎ実践をしていく。本校は、動植物園や大学、ごみ処理場などと隣接している。これらの団体と関わる機会を増やすことで、子どもたちが,より深い学びを実感できる授業づくりを進めていきたい。