2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 文化多様性, 持続可能な生産と消費

本校は「自然を愛し、自然から学ぶ谷川っ子」をテーマに、地域の恵まれた自然環境を生かしたESDの取り組みを行っている。ESDの実践を通して、ふるさとを愛する心や大切に思う気持ちを育てたいと考えている。地域の人・もの・こととの関わりを通して自ら課題を見つけ、主体的に判断し、活動できる力の育成を目標としている。

具体的には、環境、伝統文化を柱に、①3年「谷川みかんを育てよう」に関わる学習、②4年「ホタルのすむ里 谷川」に関わる学習、③5年「育てよう谷川米」に関わる学習、④3~6年「菊づくり」に関わる活動を行った。

①3年「谷川みかんを育てよう」に関わる学習

校庭にあるみかん園には30本ほどの早生、ネーブル、清見、甘夏、キンカンなどが植えられている。4月に甘夏を収穫して3年生の学習がスタートした。7月には地域のみかん博士に教えていただきながら、子どもたちは摘果作業を行った。みかんの生長と並行して、育て方や種類、栄養など、一人一人が自分のテーマをもって調べ学習を進めた。観察と世話を続け、11月にはたくさん実った甘い温州みかんをたくさん収穫した。収穫したみかんは校区の方々に届けながら本年度お世話になったお礼をした。また、保護者の前でみかんづくりの成果について発表した。

②4年「ホタルのすむ里 谷川」に関わる学習

4年生はホタルの飼育を通して環境問題を考える取り組みを行った。6月に全校児童に呼びかけて、校区内のどこの場所で何匹ほどのホタルを見かけたかを観察用紙に記録してもらう活動をした。また、集めた情報を連日、給食時の放送で全校に知らせた。ホタルは校区の方や保護者の協力を得て採集し、産卵させた。孵化した幼虫は校内のビオトープの冷却水槽で育てて観察し、ホタル園に放流した。今年度は603匹の幼虫を確認することができた。4年生の子どもたちがホタルの成虫を捕獲した半尻川へ幼虫を放流した。ホタルが育つ自然環境に恵まれた校区を守っていこうとする思いをどの子ももち、校区の方々に伝えることができた。

③3~6年「菊づくり」に関わる活動

菊作りに詳しい校区の方々に教えていただきながら3・4年生は「ドーム菊」、5・6年生は3本立ての「大菊」を、一人一鉢で育てている。花々がドームのように丸く広がるこつや、自分の身長ほどに高く大きな菊に育つこつを、菊の先生との交流を通して学んでいる。11月には美しい花を咲かせ、地域の文化祭や校庭を彩った。

 

来年度の活動計画

来年度も引き続き、「自然を愛し、自然から学ぶ谷川っ子」をテーマとして、地域の教育力を積極的に取り入れた活動を行っていく。特色ある学校づくりの一環として、ESD活動に取り組んでいく。ESDの実践を通して、地域と関わる中で見つけた課題を解決しようとする心、ふるさとを愛する心を育てたい。また、学んだことを発信する力の育成や、地域をよりよくしようとする思いを高めたい。

具体的には、

①3年「谷川みかんを育てよう」

②4年「ホタルのすむ里 谷川」

③5年「育てよう谷川米」

④3~6年「菊作り」

⑤全校「民芸教室」

校区の竹や数珠などの自然素材を生かして伝承遊びの道具を制作し、お年寄りから遊びを教えていただく活動を通して、お年寄りの方々の生き方に触れ、ふるさとを愛する心、思いやりの心を育てる活動。

以上の内容を中心に取り組んでいく。