2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 持続可能な生産と消費, 食育, エコパーク

本校は,「自然を愛し,自然に学ぶ谷川っ子」をテーマとし,地域の教育力を積極的に取り入れた特色ある学校づくりの一環とESD活動と捉えている。ESDの実践を通して,ふるさとを愛する心と地域とのかかわりの中から課題を見つけ,主体的に判断し,よりよく活動できる力の育成を目標とした。具体的には,環境,伝統文化を柱に,①3年「谷川みかんを育てよう」に関わる学習,②4年「ホタルのすむ里 谷川」に関わる学習,③5年「レッツ トライ 谷川米」に関わる学習,④全校「民芸教室」に関わる活動,⑤全校「一人一鉢菊づくり」に関わる活動を行った。

① 3年「谷川みかんを育てよう」に関わる学習

校庭のみかん園には,30本ほどの早生,ネーブル,清見,甘夏などが植えられている。4月に甘夏の収穫をし,総合的な学習をスタート。7月には,地域のみかん博士に教えていただきながら,摘果作業をした。育て方や種類,栄養など一人一人がテーマをもって調べ学習を進め,観察と世話を続けて,11月には甘く実った温州みかんをたくさん収穫した。また,1年間の学習のまとめとして,合同授業を行っている同じブロックの二川小学校の3年生に取り組みの様子を紹介したり,2年生や保護者,みかん博士を招待して発表会を行ったりして,学習の成果を発表した。

② 4年「ホタルのすむ里 谷川」に関わる学習

 ホタルの飼育を通して環境問題を考える活動に取り組んだ。6月には例年どおり美しい光を放ってホタルが飛び,全校や地域に呼びかけ,連日観察数を全校放送で知らせた。学校でも,卵を孵化させ,餌のカワニナを捕獲してキャベツを与え,水槽の温度管理や掃除を続けて育て,11月には387匹をホタル園と半尻川に放流することができた。2月には,合同授業を行っている同じブロックの二川小学校の4年生に取り組みの様子を紹介したり,1年間ホタルについて追究してきた成果を,全校集会や地域のホタル保存会例会で発表したりし,豊かな校区の自然環境を守っていこうという思いを発信した。

③ 5年「レッツ トライ 谷川米」に関わる学習

 5月末に地域の方の田んぼを借りて,田植えをした。秋になると,黄金色に実った稲穂を収穫した。今年は鎌で刈った後、機械も使わせていただいた。農家の方々の苦労がわかり,一粒の米も大切に扱う気持ちが芽生えた。11月に脱穀し,110Kgの収穫となった。
 収穫した米でおにぎり作り,「お米感謝の会」で地域ボランティアの方にふるまったり,民芸教室で五平餅を作って食べたりした。1年間を通して追究してきた成果をパワーポイントにまとめて,保護者や全校児童,地域ボランティアの方に発表した。

④ 全校「民芸教室」に関わる学習

 校区の竹や数珠玉などの自然素材を生かしながら伝承遊びの道具を制作したり,お年寄りから遊び方を教えていただいたりする今年で37回目を迎えた伝統行事である。お年寄りの方々の生き方にふれ,思いやりの心を育むよい機会となった。

⑤ 全校「一人一鉢 菊づくり」に関わる学習

 地域の方から菊づくりを学び,1~3年生はドーム菊,4~6年生は3本立ての大菊を一人一鉢育てた。11月に美しい花を咲かせ,地域の文化祭や校庭を彩った。

来年度の活動計画

来年度も引き続き,「自然を愛し,自然に学ぶ谷川っ子」をテーマとし,地域の教育力を積極的に取り入れた特色ある学校づくりの一環として,ESD活動に取り組む。
 ESDの実践を通して,ふるさとを愛する心と,地域とのかかわりの中から課題を見つけ,主体的に追究し,まとめたことを発信する力の育成を目標とする。地域の環境や伝統文化を守りながら,よりよくしていこうとする思いを高めたい。

具体的には,

 ①3年「谷川みかんを育てよう」に関わる学習

 ②4年「ホタルのすむ里 谷川」に関わる学習

 ③5年「レッツ トライ 谷川米」に関わる学習

 ④全校「民芸教室」に関わる活動

 ⑤全校「一人一鉢 菊づくり」に関わる活動

について継続して取り組む。