2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境

当校は、「自然を愛し、自然から学ぶ谷川っ子」をテーマに、地域の環境を大切にし、地域の教育力を積極的に取り入れながら活動を進めている。特色ある学校づくりの一環としてESDの視点を大切にし、ふるさとを愛する心や、ふるさとを未来へつなごうとする心を育てたいと願っている。また、身近な地域の特色から課題を見つけ、主体的に判断し行動できる児童を育てるため、以下のような力の育成を目標とした。
具体的には、環境と生物多様性を柱に、(1)3年「大好き、谷川みかん」に関わる学習(2)4年「ホタルのすむ里 谷川に関わる学習」(3)5年「育てよう 谷川米」に関する学習(4)「菊作り」に関わる活動 を行った。

(1)3年「みかん大好き」に関わる学習
校庭のみかん園には、30本ほどの早生、ネーブル、清見、いよかん、甘夏などが植えられている。4月には甘夏の収穫をし、総
合的な学習をスタートします。7月には地域のみかん博士に教えていただきながら、児童は摘果作業を行った。育て方や種類、栄
養など、児童はそれぞれが関心をもったことについて、本やインターネットを使って調べた。11月には甘く実った温州みかんを
たくさん収穫した。また、1年間の学習のまとめとして、グループごとに新聞にまとめ、保護者や地域の方に発表した。

(2)4年「ホタルのすむ里 谷川」に関する学習
ホタルの飼育を通して環境問題について考える活動に取り組んだ。6月には例年通り美しい光を放ってホタルが飛び交った。児童
は全校や地域に呼びかけて、連日のホタルの観察数を記録し全校放送で報告した。今年はホタルを70匹ほど孵化させることがで
きた。幼虫のエサのカワニナは、児童が半尻川で採集し、ホタル園にいる幼虫の餌になります。カワニナの餌のキャベツは、毎日
子どもたちがかえて替えて、様子を観察する。水槽の温度管理や掃除を続けて、11月には40匹ほどのホタルの幼虫を半尻川へ
放流することができた。1年間ホタルについて追究してきた成果を、全校集会や地域のホタル保存会例会で発表し、豊かな自然を
これからも守っていこうという意識が高まった。

(3)5年「育てよう 谷川米」
5月末に地域の方の田んぼを借りて、田植えをした。秋になると豊に実った稲穂の収穫作業を行った。今年度はウンカの被害に遭
い、昨年度より収穫が少なかったが、お米の先生に穂の刈り方を教わりながら、収穫の喜びを味わうことができた。脱穀の方法も
も教わり、農家の方々の苦労も知ることができた。児童は1年間を通して学んだことを、パワーポイントにまとめ、保護者やお米
の先生方の前で発表した。

(4)全校「菊作り」に関わる活動
地域の「菊名人」お二人の方から菊づくりを学んでいる。3・4年生はドーム型の小菊、5・6年は3本立ての大菊を一人一鉢で
育てている。11月には美しい花を咲かせ、地域の文化祭や校庭を彩っている。
の前で発表した。
ながら体験し、農家の方々の大変さを知ることができた。

(5)全校「民芸教室」に関わる活動
校区の竹や数珠玉などの自然素材を使って、伝承遊びをする。(今年度は中止)

来年度の活動計画