2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校は本年度より、玉川小学校校地に移転し、施設一体型小中一貫校である「玉川小中学校」として再スタートした。玉川地域と小中学校の共通の教育目標を「玉川人としての誇りと愛着を育てる」として、ESDを故郷である玉川地区を持続可能なまちにしていくために自らのあり方を考えていく教育と捉えている。特に、本年度からは、小中一貫校となったことで、ESDを「9年間をつなぐ「玉川スタディ」」の軸の一つと位置付け、9年間の計画的な育成を図っている。本校のESDは、合い言葉「Think globally,Act locally」を合い言葉とし、「地域を知り貢献するための玉川学習」「地域の産業であるお茶について詳しくなるお茶生産活動」「地域の人たちを元気にする玉川太鼓演奏活動」の三点を主な活動としている。特に、地域を知るための調査活動である玉川学習では、自らの研究テーマがSDGsのどの目標につながるかについても意識させており、研究成果発表会の場でも、SDGsとの関連を発表させている。
(1)地域を知り貢献するための玉川学習
本年度は、小学1年生から中学3年生までを系統的に学習する計画を作成した。
小学校1・2年「玉川で遊ぼう」(生活科)→3・4年「玉川を知ろう」(総合)→5・6年「玉川を深めよう」(総合)→中学校1・2年「玉川を発信しよう」(総合)→3年「玉川に貢献しよう」(総合)
本年度は年度当初の休校、夏季休業の短縮のため十分な時間を取ることができなかったが、生徒それぞれが調べたことをSDGsの項目に結びつけながら紙面にて発表することができた。
(2)地域の産業であるお茶について詳しくなるお茶生産活動
本年度は例年の「お茶摘み」や「茶園施肥」だけでなく、地域の茶農家(本校OB)を招いて、お茶について詳しく教えていただく講座をもった。また、例年、豪華客船にて本市を訪れた外国観光客の皆さんに玉川茶を英語で紹介し、試飲していただく活動をしていたが、本年度は中止となったことから、静岡駅前で玉川茶を紹介しながら無償配布する活動を行った。
(3)地域の人たちを元気にする玉川太鼓演奏活動
地域の福祉施設での演奏はできなかったが、学習発表会、運動会の場で力強い演奏を行うことができた。

来年度の活動計画

2021年度もESDを核とした活動を継続していく。コロナ禍や生徒数の減少に伴う活動内容についての変更も考えられるが、基本的な方向性については変更しない。
(1)「地域を知り貢献するための玉川学習」
本年度に作成した9か年の計画に沿って、地域を持続可能なまちにしていくための探究活動を行う。その際、SDGsのどの目標につながるかについて意識させる。
(2)「地域の産業であるお茶について詳しくなるお茶生産活動」
新たに手揉み体験、茶の木の植え付けなども行っていく。
(3)「地域の人たちを元気にする玉川太鼓演奏活動」
コロナの収束状況に応じた活動に取り組んでいく。