2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 食育, その他の関連分野

当校は、「学ぶ」「耐える」「感動する」を学校教育目標としている。その具現化を図る上で、

(1)志をもち、目標に向かって前進する生徒

(2)自ら考え、仲間と共に学び合い、確かな学力を身に付ける生徒

(3)たくましい気力と体力をもち、粘り強く困難に挑戦する生徒

(4)郷土を愛し誇りに思う生徒

の育成を目指し、様々な活動に取り組んでいる。各教科のみならず、教科横断的な学習である総合的な学習の時間や、学校行事、体験活動の充実を図り、生徒の「学ぶ」「耐える」「感動する」を支援していくことに、全職員で取り組んでいる。活動の柱として、2010年度より生徒主体の地域貢献活動「夢プロジェクト」を設定している。

活動1 夢プロジェクト

ア「ふるさと夢アーカイブス ~シーズン4~」の取り組み

武雄北中創立50周年を前にして、これまでの中学校の歴史を記録し、現代の中学生の夢だけではなく、地域の方が中学生の頃もっていた夢を集め、世代を超えた交流を図ることを目的として、4年目となる活動である。

昨年度までは写真を中心に収集し、展示をしていたが、昨年度より地域の方が中学時代に使用した学用品を収集した。辞書や教科書、また通学鞄などが寄せられ、文化発表会「夢きた祭り」で展示した。展示品を囲みながら、地域の方が当時の話をする光景が見られた。

今年度はその資料を各町の文化祭で公民館に展示してもらい、地域の方々に大変好評であった。

イ 夢プロジェクトTシャツ、バッグの販売

学校リジナルデザインのTシャツやトートバッグを新入生や地域の方に販売し、売上金を東北復興支援義援金として毎年寄付している。地域で行われる町民運動会での販売などを通して、今年度も3万円ほど寄付ができる見込みである。

活動2 総合的な学習の時間(夢タイム)

(1)学校テーマ「地域・社会貢献」

各学年テーマの基に、そこからいくつかのグループに分かれて課題を設定したり、あるいは、課題毎にグループを編成して、それぞれの課題解決を図っていく。地域とのつながりを生かしながら、様々な人、もの、体験に出会うことで、社会貢献しようとする態度を養う。また、新たな発見をくり返しながら、自己の生き方や『夢』を考え、将来の『夢』実現に向け見通しを立てる。

この「地域・社会貢献」活動はすっかり地域に根付き地域住民との交流のパイプ 役となっている。

(2)第1学年 テーマ「地域・社会を知る」

地域の産業の「よさ」を知るために体験を通して、農業に携わる人から知識だけでなく生き方・考え方も学び、他者と協同して農作物を育てたり、加工したりすることができるようにする。そのために体験を通して、農業に携わる人から知識だけでなく生き方・考え方も学び、他者と協同して農作物を育てたり、加工したりすることができるようにする。また、食に関心をもち、地産地消の大切さや郷土料理についての知識を生かして、地域や社会に貢献したり、自分の将来について見つめたりすることができるようにする。

【主な活動内容】

・農業体験活動(サツマイモ、南高梅など)

・地域の産業(米、麦、豚、牛など)の調べ学習、文化発表会での発表

・ふるさと先生のご指導の下、味噌づくり(加工などの体験)

・地域の高齢者(老人会、長寿会)との交流、講話

・職業調べ、発表会

(3)第2学年 テーマ「地域・社会にふれる」

地域・社会で働いている人々とかかわりながら、自己の生き方や『夢』についての探究的な学習を通して、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、他者と協同して問題を解決するとともに、自分の職業的将来を展望したり、よりよく生きようとしたり、社会に貢献しようとしたりすることができるようにする。

【主な活動内容】

・職場体験活動(事前学習、講話、振り返りなど)、文化発表会での発表

・高校調べ(進路学習)

・平和学習(沖縄修学旅行に向けて)

(4)第3学年 テーマ「地域・社会に貢献する」

地域・社会を支える人々とのかかわりや探究する学習を通して、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に 判断し、他者と協同して問題を解決するとともに、よりよい地域の創造を考えたり、主体的、日常的に社会貢献しようとしたり、自己の生き方や『夢』を見直すことができるようにする。

【主な活動内容】

・地域貢献活動(「人」・「もの」・「伝統」に貢献する活動。全20グループ)

・小学生への読み聞かせ、特別養護老人ホームへの慰問・交流

来年度の活動計画

令和2年度の活動計画

①「夢プロジェクト」

開校50周年を記念し、これまで取り組んできたプロジェクトの価値を見直し、さらに深化・発展させ未来へつなげていくためのプログラムを組んでいきたい。

夢プロジェクトに取り組んだ卒業生も社会人になりつつあり、今後は「夢」をテーマとした卒業生の講演会などを計画したい。

②「夢タイム」(総合的な学習の時間)の活動の精選

時間数が限られた中で、活動本来の目的や趣旨が失われないように、指導計画の策定の段階で、計画的、かつ、効果的に行われていくように、十分な検討が必要である。

③ ユネスコスクール、ESDの理解

昨年度からの課題である生徒、教員、保護者、地域の方々等にまだ認知が十分進んでいない。どのようにして理解をすすめ、推進していくのか、学校や地域の実情に合わせて検討していくことが必要である。