2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

その他の関連分野

活動1 夢プロジェクト

ア 「ふるさと夢アーカイブス」の取り組み

武雄北中学校は創立から50周年をあと数年後に控えている。これまでの中学校の歴史を記録し、現代の中学生の夢だけではなく、地域の方が中学生の頃もっていた夢を集め、世代を超えた交流を図ることを目的として、5年目となる活動である。

今年度は写真を中心に収集し、展示を試みた。文化発表会「夢きた祭り」を初日とし、約1ヶ月ほど学校の正面玄関ホールに展示した。展示品を囲みながら、地域の方が当時の話をする光景が見られた。

昨年度同様、今年度もこの資料を町の文化祭で公民館に展示してもらおうと計画していたが、コロナの影響により断念せざるを得なかった。

 

イ 夢プロジェクトTシャツ、バッグの販売

学校オリジナルデザインのTシャツやトートバッグを新入生や地域の方に販売し、売上金を東北復興支援義援金として毎年寄付している。地域で行われる町民運動会での販売も予定していたが、コロナの影響により販売活動ができなかった。今年度は昨年度の3万円弱に届かないが寄付ができる見込みである。

夢プロジェクトの活動報告

ウ ひまわりプロジェクト

東日本大震災をきっかけに佐賀県立杵島商業高校(現 白石高校商業科キャンパス)で取り組んでいたひまわりプロジェクトに参加。ひまわりの種を譲っていただき、武雄北中学校独自のひまわりプロジェクトが始動しました。毎年、大きな花を咲かせてくれますが、年によっては大雨による成長不足、台風による被害があり、種の収穫にまでいかない年もありました。

ひまわり種植えの準備

ひまわりの種植えの様子

活動2 総合的な学習の時間(夢タイム)

(1)学校テーマ「地域・社会貢献」

各学年テーマの基に、そこからいくつかのグループに分かれて課題を設定したり、あるいは、課題毎にグループを編成して、それぞれの課題解決を図っていく。地域とのつながりを生かしながら、様々な人、もの、体験に出会うことで、社会貢献しようとする態度を養う。また、新たな発見をくり返しながら、自己の生き方や『夢』を考え、将来の『夢』実現に向

け見通しを立てる。

またこの「地域・社会貢献」活動は、すっかり地域に根付き、地域住民の方との交流の太いパイプ役となっている。

 

(2)第1学年 テーマ「地域・社会を知る」

地域の産業の「よさ」を知るために体験を通して、農業に携わる人から知識だけでなく生き方・考え方も学び、他者と協同して農作物を育てたり、加工したりすることができるようにする。また、食に関心をもち、地産地消の大切さや郷土料理についての知識を生かして、地域や社会に貢献したり、自分の将来について見つめたりすることができるようにする。

【主な活動内容】

・農業体験活動(サツマイモ、南高梅など)

・地域の産業(米、麦、豚、牛など)の調べ学習、文化発表会での発表

・ふるさと先生のご指導の下、味噌づくり(加工などの体験)・・・コロナの影響により中止

・地域の高齢者(老人会、長寿会)との交流、講話

・職業調べ、発表会

地域の名所の説明

(3)第2学年 テーマ「地域・社会にふれる」

地域・社会で働いている人々とかかわりながら、自己の生き方や『夢』についての探究的な学習を通して、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、他者と協同して問題を解決するとともに、自分の職業的将来を展望したり、よりよく生きようとしたり、社会に貢献しようとしたりすることができるようにする。

【主な活動内容】

・職場体験活動・・・コロナの影響により中止。代替として地域のものづくりマイスター(篆刻)に来校していただいた。

ものづくりマイスター(篆刻)

・高校調べ(進路学習)

・平和学習(沖縄修学旅行に向けて)

 

(4)第3学年 テーマ「地域・社会に貢献する」

地域・社会を支える人々とのかかわりや探究する学習を通して、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に 判断し、他者と協同して問題を解決するとともに、よりよい地域の創造を考えたり、主体的、日常的に社会貢献しようとしたり、自己の生き方や『夢』を見直すことができるようにする。

【主な活動内容】

・地域貢献活動(お世話になった町内の清掃活動)

 

地域貢献活動その1

地域貢献活動その2

地域貢献活動その3

・小学生への読み聞かせ、特別養護老人ホームへの慰問・交流・・・コロナの影響により中止

来年度の活動計画

令和3年度の活動計画

  • 「夢プロジェクト」

開校50周年に向けて、これまで取り組んできたプロジェクトの価値を見直し、さらに深化・発展させ未来へつなげていくためのプログラムを組んでいきたい。

夢プロジェクトに取り組んだ卒業生も社会人になりつつあり、今後は「夢」をテーマとした卒業生の講演会などを計画したい。

②「夢タイム」(総合的な学習の時間)の活動の精選

時間数が限られた中で、活動本来の目的や趣旨が失われないように、指導計画の策定の段階で、計画的、かつ、効果的に行われていくように、十分な検討が必要である。

③ ユネスコスクール、ESDの理解

生徒、教員、保護者、地域の方々等にまだ認知が十分進んでいない。どのようにして理解をすすめ、推進していくのか、学校や地域の実情に合わせて検討していくことが必要である。