2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, その他の関連分野

当校は、課題を自ら見つけて解決しようとすることを目指す生徒像として、ESDの実践を通して地域の環境について多面的・多角的に捉える力や国際貢献しようとする力、伝統や文化を大切にしようとする態度の育成を目標とした。
①環境学習に関わる活動
 総合的な学習の時間に、岡山市環境学習センターである「めだかの学校」の協力のもと、田地子川の生物調査を行った。生物調査から田地子川の水質はきれいなのか、汚いのかを考えたり、去年までの結果と比較してとれる生物に変化があるかを調べたりした。また地域の方に、昔の田地子川について講話をしてもらい、今と昔を比較することができた。調査結果や調べ学習で調べたこと、田地子川を守るために考えたことなどを、9月の総合的な学習の発表会で発表した。環境学習を通して、「自分の孫の世代まで今いる生物を残したい」、「今いる生物がいなくなるのは悲しい」などの感想が見られた。今後、田地子川を守っていくためにはどのようなことをしなければいけないのかを具体的に考えていかなければいけない。
②国際理解に関わる学習
 本校ではアルミ缶回収を行い、それをお金に換えている。今年度はそのお金をネパールに図書を送るために募金活動を行っているGoingという団体に寄付した。またGoingの方々に、ネパールの現状やどのような活動をしているのかを講演してもらい、より一層ネパールについての関心や理解が深まった。総合的な学習の時間では、ネパールの文化について調べ、模造紙にまとめ多くの人に伝わるように工夫した。
③伝統・文化に関わる学習
 総合的な学習の時間に、外部講師の方に箏・三味線の指導をしてもらい、発表会や地域の文化祭で演奏した。箏・三味線の楽しさや難しさを体験し、これからも箏・三味線の文化を大切にしたいという気持ちを育むことができた。

来年度の活動計画

 来年度も今年度と同じように環境・国際理解、伝統・文化の3つを柱に活動を行っていく予定である。本校の総合的な学習の時間は、希望をとって異学年でコミュニケーションをとったり、協力したりして活動している。3年間を通して継続的に、より深く学ぶ生徒もいれば、幅広い分野を学ぶ生徒もいる。今年度の生徒の感想に、「来年度も同じコースに入り、魚の生態を継続的にみたい」「来年度も箏・三味線を弾きたい」「来年度は違うことをしてみたい」など様々な意見があった。このように、生徒の意欲が高まるような活動を継続していきたい。