2018年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 国際理解, 平和, 人権, 世界遺産・地域の文化財等, その他の関連分野
本校は、「ふるさと高山を愛する心を育てる」を活動テーマとして、ESDを「やさしさのあるまち高山市」を作る担い手を育てることと捉え、ESDの実践をとおして誰もがお互い助け合い、幸せになることができる「共生社会」を作っていこうという心と力を育成することを目標とした。
具体的には、総合的な学習を柱に、①郷土の歴史や文化に関わる学習、②郷土の偉人に関わる学習、③郷土の福祉に関わる学習、④郷土の課題に関わる提案、⑤他校との交流、⑥学習したことを発信する活動を行った。
① 郷土の歴史や文化に関わる学習
3年生総合的な学習では、創立146年を迎えた自分たちの学校の歴史や校区の伝統的な行事等を調べる学習を行った。校区探検に出かけて見学や取材を行ったり、地域のお年寄りへの取材を行ったりして自分たちの住む校区の歴史や文化について知識を得た。また6年生の総合的な学習では、高山の名所、旧跡、伝統行事、伝統工芸、食文化等について個人テーマ追究を行い、調査したことをもとに観光パンフレットを作成して、修学旅行先で観光客に配布し、高山のよいところを紹介する活動を行った。
②郷土の偉人に関わる学習
3~6年生の総合的な学習では、郷土にゆかりの人物、本校にゆかりのある人物の学習を行った。広瀬武夫(3年生)、中村久子と住民平(4年生)、金森長近と守洞春(5年生)、本郷村善九郎と牧野 英一・良三、篠原無然(6年生)、総合的な学習や社会科の学習内容に沿った人物を学年ごとに配当した。
③郷土の福祉に関わる学習
4年生の総合的な学習では、福祉協議会の協力のもと、高齢者や障がい者の方の特徴について、疑似体験をとおして理解した。その上で聴覚障がいや視覚障がいのある方の話を聞いたり、高齢者施設への訪問や交流を行ったりした。社会には多種多様な方が生活しており、その誰もが幸せに生きたいという願いをもっていることを知り、「誰もが幸せに暮らせる町づくり」をテーマに、共に生活していくために自分ができることを考える学習を行った。
④郷土の課題に関わる提案
高山市は、多くの観光客が国内外から訪れる観光都市である。高山祭の屋台行事が、ユネスコ無形文化遺産に登録もされた。しかし、人口の減少、高齢化社会、地場産業の衰退など、今日的・将来的な課題も多く抱えている。6年生の総合的な学習で、これらの課題を解決するための提案を考えて、6年間の総合的な学習のまとめとする活動を行った。児童それぞれが考えた提案は、市役所のブランド戦略課の方や、5年生への発表という形で行った。
⑤他校との交流
同じ校区の東山中学校や、同じ中学校区の岩滝小学校との交流を行っている。東山中学校とは、6年生が授業参観、合唱交流等を行っている。岩滝小学校とは、授業と合唱の交流を行っている。今年度より、中学校が行っている総合的な学習の発表「郷土の未来を語る会」への参加もした。
⑥学習したことを発信する活動
1,2年生は、地域の保育園児を学校へ招待して交流した。4年生は、地域の高齢者施設へ出かけて、奉仕作業や高齢者の方との交流、学習発表を行った。6年生は、高山の観光パンフレットを作成し、修学旅行先の京都・奈良で観光客に配布した。また、全ての学年が、生活科や総合的な学習で学んだことを、下の学年に発表する活動を行っている。地域の人たちとの交流をとおして、本校の活動や児童への理解が得られた。また、6年生の観光パンフレットに対しての返信や、下の学年への発表をとおして、自分たちの行ってきた学習や活動に、児童がやりがいを感じることができた。
来年度の活動計画
○総合的な学習の年間指導計画の確立。
○郷土の偉人(広瀬武夫、中村久子、金森長近、牧野英一、牧野良三、守洞春、篠原無然、本郷村善九郎)についての学習。
○各学年の活動
3年生・・・東小学校の調査、校区探検、
4年生・・・福祉的観点で市内中心部の見学、高齢者施設訪問
5年生・・・高山の文化。自然。伝統工芸についての調査活動
6年生・・・高山の歴史。個人テーマの調査活動
高山のパンフレットの作成と配布
高山市の課題解決のための提案
○地域への発信活動 6年生が行う高山市の課題解決の提案を発表する場に、市役所や地域の方を招いて聞いていただく。