2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等, 人権, 福祉, 健康

本校は、「考動力・貢献力・活用力」を活動テーマとして、ESDを環境教育、世界遺産や地域の文化財などに関わる教育と捉え、ESDの実践を通して多面的・総合的に考える力や他者と協力する態度の育成を目標とした。

具体的には、考動力・貢献力・活用力を柱に、①地域に係わる活動、②郷土に係わる活動、③健康・福祉に係わる学習を行っている。

① 地域に関わる活動

本校では、例年は生徒会委員会が主体となり、春と秋の年に2回、登校途中の通学路に落ちているゴミを拾う活動を行っている。秋に行われる学校祭では、地域から多くの方が来校し、特に模擬店では3年生がPTA・校区にある商店の方々と協力し、地域の方々をもてなす活動を行っている。ボランティア活動や、学校祭を通し、自分たちの身の回りの生活環境を見直す良い機会となり、地域に貢献することの大切さを学ぶことができる活動であり、今年度も実施する予定で準備を進めたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で実施できなかった。

② 郷土に係わる活動

総合的な学習の時間の一環として、1年生では『金沢の歴史と伝統を学び、考える~百年先に残したい金沢~』というテーマで、「伝統芸能」「伝統工芸」「歴史都市」の三分野に分かれて調べ学習を行った。2年生では、金沢近郊自主プラン遠足を行い、事前学習で見学地の見所や、交通手段などを丁寧に調べ、自分たちで作成したプランに基づいて行動した。3年生では、世界の「交流拠点都市金沢」として金沢の町の魅力について考え、その魅力をさらに発展させるための「町づくり提案書」をグループごとに作成した。

③ 健康・福祉に係わる活動

オリンピック・パラリンピックをテーマに、バリアフリーやユニバーサルデザインについての学習を行った。1年生では、スポーツの価値や意義に関して学び、オリンピック・パラリンピック種目に関連した競技を体験した。2年生では、金沢近郊自主プラン遠足で実際に金沢の町でみられるバリアフリーやユニバーサルデザインを見つけ、理解を深めることができた。3年生では、道徳教材をとおして活用して共生社会について考え、講演会においてチャレンジすることの大切さを学んだ。

来年度の活動計画

今年度と同様に①地域に係わる活動、②郷土に係わる活動、③健康・福祉に係わる活動を、生徒会活動や学校行事、総合的な学習の時間を通して継続的に行う。

特に3年生で行う、金沢の町の魅力をさらに発展させるための「町づくり提案書」を作成する活動の中で、今年度から学習しているバリアフリーやユニバーサルデザインの視点を取り入れていく予定である。
ユニバーサルデザインの視点を取り入れていく予定である。