2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権

① いのちを育む授業

いのちを育む授業は,生命・性の尊さ・大切さを学ぶ・いのちを育む大切さを学ぶ・いのちを育む基礎となる家族や家庭のあり方を学ぶ・性に対する正しい知識を学び適切な意思決定や行動選択の育成を図ることを目的とし,総合的な学習の時間の中で,3年生184人を対象に取り組んだ。授業は3回で構成されており、1回目が民生委員をはじめとした地域ボランティアが講師となり乳児との接し方について赤ちゃん人形を使って学習,2回目は1歳までの乳児と触れあい体験活動を,そして3回目は助産師を講師として,いのちの大切さについて学ぶ講演会を行う。授業の前には赤ちゃんの発達発育の保健教育、家庭科で赤ちゃんのおもちゃ作成、理科で遺伝についてなど各教科と関連させ、学習活動がつながるよう指導した。

さらに今年度は,日本ユネスコ協会連盟が主催する「ユネスコスクールSDGsアシストプロジェクト」に「いのちを育む授業」で応募し,助成を受けることができた。助成金は,記録用写真代や親子ボランティアや地域ボランティアへの連絡郵送費,ウェルカムボード作成のためなどのボンド,テープなどにあてることができた。昨年度までは,借りてきたものを使ったり,飾り付けなどが十分にできなかったりしたところも,この助成によってこれまでより充実した授業を行うことができたと思う。親子ボランティアで来てくださった方々も楽しんでいる様子が見られた。来年度からも,この授業が続いていくためにさらなる工夫をしていきたいと思う。

① 地域調べ

 毎年9月末から,1年生を対象に行っている活動である。総合的な学習の時間を利用して,地域の遺跡や,古跡,歴史的建造物や宗教施設,それに関係する人物の業績や歴史,それにまつわる職業,いわれ,伝説など,地域に関係する情報を調べ,まとめ発表する活動である。特に,その遺跡(施設)が地域の人にとってどんな存在なのか,維持管理をどうしているかについても着目し,地域の持つ精神的土壌や伝統、習慣、誇りについてもアプローチを試みている。

今年度は,1日目に学区内の寺社や古墳などを巡り,そこで地域の方から話を聞いた。そして2日目には倉敷地区へ出向き,自分たちの生まれ育った岡山について知ることができた。それを学校に帰ってグループごとにまとめ,発表会を行った。

上記の活動とは別に,全学年を対象に行っている「高松歴史教室」という活動がある。地域協働学校づくりの取組の一環で開催されているもので,地域の方や研究者などの専門家から地域の歴史について講義していただき,その歴史的価値に着目したり地域を誇りに思う気持ちを培ったりする活動を計画している。今年は高松城址へフィールドワークに出向き,高松城の歴史や水攻めの歴史について学ぶことができた。毎年歴史好きの生徒がたくさん集まり,地域の方々とふれあいながら楽しく勉強している。

① ボランティア活動

 総合的な学習の時間や校外研修,課外での地域活動などで,異文化・多文化理解と,地域に貢献し地域の人と一緒に高松地区を作り上げていく活動を行った。具体的には,地域の祭りやクリーン作戦,防災キャンプなどでのボランティア活動,用水の藻引き清掃作業,川掃除などへの参加,赤い羽根街頭募金活動への参加などが挙げられる。

来年度の活動計画

ESDの活動を通じて,以下の力を身に付けさせたい。

【スキル】「多面的・総合的に考える力」「コミュニケーションを行う力」

【態度】「他者と協力する態度」「つながりを尊重する態度」「進んで参加する態度」

「1年生」地域について知る・郷土に誇りをもつ(地域調べ)/平和・人権について考える(広島研修に向けて)

「2年生」平和・人権について考える(広島研修)/持続可能な都市・共生社会について考える(職場体験学習)/平和・人権について考える(沖縄修学旅行に向けて)

「3年生」平和・人権について考える(沖縄修学旅行)/生命・性の尊さ・大切さを学ぶ・いのちを育む大切さを学ぶ(いのちを育む授業)/進路の選択・決定に向けて自分の将来について考える

「全学年」異文化・多文化理解/ボランティア活動/高松歴史教室(高松学区の史跡や文化遺産に詳しい講師を招き,専門的な話を聞いたり,体験的な活動(フィールドワークなど)をしたりする)/地域の諸団体と連携した取組(公民館まつり・用水の藻引き・まほろば祭り・古墳まつり・地域の運動会・クリーン作戦・食と環境フェア・清水宗治祭・防災キャンプ・JR桃太郎線3駅清掃・高松地区健康マラソンなど)