2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費

本校は,「夢と高い志をもって,その実現のため,夢中になって取り組もう!」を学校経営のスローガンとして,ESDを「持続可能な社会づくりのための担い手づくり」と捉え,ESDの実践を通して他者や社会との関係性,自然環境との関係性を認識し,「かかわり」,「つながり」を尊重できる個人の育成を目標とした。

具体的には,環境教育,人権教育,防災教育を柱に,①持続可能な生産と消費に係わる教育,②環境に係わる活動,③ジェンダー平等に係わる学習,④防災・減災に係わる学習を行った。

① 持続可能な生産と消費に関わる教育

2018年5月より学校畑において大豆を栽培し,その収穫分に地元産の大豆を必要量加え,2019年1月に地域の講師を招聘して1学年生徒(現2年生)を対象に豆腐づくり学習を行った。自分たちがふだん食べている食料が生産者,加工者など多くの手を経て自分たちの口に入ってくるというサイクルを実感させることで,食に対する感謝の気持ちを改めて喚起するとともに,ムダのない消費に目を向けさせ,自分たちの生活を改めて振り返る機会とした。

① 環境に関わる活動

2019年5月に,例年どおり1学年生徒を対象に「グリーンウェーブ活動」の一環として,学校近接の総合体育館花壇に花植えを行った(写真)。その際,グリーンウェーブについての事前学習を行い,環境教育の推進に努めた。また,6月には全校生徒で学区内の地区ごとに清掃活動を行った。自分たちの身の回りにどのようなゴミがどのくらい捨てら
れているかを実感し,環境美化の大切さと環境を守るためにどのように行動すればいいかを考える機会とした。

① ジェンダー平等に関わる学習

2019年7月に,3学年生徒およびその保護者を対象として,「デートDV」に関する講演会を開催した。この講演会を親子で聞くことで,男女が互いに異性を尊重して生活することや男女共同参画の考え方について,家庭で話題にしてもらうということを意図して実施した。

② 防災・減災に関わる学習

2019年11月に1学年生徒およびその保護者を対象として,「ふくし防災教室」を実施した。この事業は,大崎市社会福祉協議会田尻支所様の協力により実施し,東北大学で防災を研究している保田先生を講師として開催した。内容としては,災害発生時の心構えや具体的なスキルの学習を実施した後,スタンプラリー形式で自分の災害に対する考えや態度の傾向を知り,親子でグループごとにディスカッションをするというもので,答えのない課題に対して,さまざまな意見を聞き,防災・減災の意識を高めるよい機会とした。

来年度の活動計画

2019年度のESDに関わる学習については,今後予定は特にない。

 学校全体で今年度の内容について振り返り,2020年度の計画を立てる参考としていく。

 来年度は,今年度の内容の他,2学年生徒を対象として,宮城県松島自然の家で,宿泊学習を行う予定でいるが,その際にも上記の分野と関連した活動や学習ができるようプログラムを検討している。