2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, エコパーク, ジオパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

当校は、「東日本大震災の被災経験をもとにした様々な活動を通じて,自身の防災意識を高めるとともに,科学的視点から防災・減災を考え,自らが他者と交流する防災教育」を目指して,ESDを防災教育の中心と捉え,ESDの実践を通して批判的に考える力や多面的総合的に考える力の育成を目標としている。

具体的には,防災学習に係わる活動,自然科学に係わる学習,国際理解に係わる活動をプログラムの柱にESDを行った。

 

防災学習に係わる活動

本校では将来の宮城を支え,自主防災組織等における次世代のリーダーなど将来の地域の防災活動の担い手を育
成するため,防災に関する知識・技術を習得し,防災や減災への取組に自発的に協力,活動する高校生を
みやぎ防災ジュニアリーダーとして養成しています。
また,全国の高校生が,自らの課題研究などの成果を発表するとともに,ワークショップなどを通して
意見交換することで,東日本大震災の経験と教訓を後世に継承し,国内外の減災に貢献するため,

「東日本大震災メモリアルday」と称し,を行いました。

 

自然科学に係わる学習

今年も塩竈浦戸巡検が行われました。地学班は,寒風沢で目の前に広がる野々島の層準や見方を班ごとにレクチャーしていただき,その後野々島に渡って毛無崎での大塚層・松島層の観察を行いました。

生物班は,寒風沢島,野々島の島独自の生態系を調査し,東日本大震災からの復興に関する再開発の影響や外来生物から島独自の生態系を保全する方法について考え,発表しました。

また,浦戸諸島には川がなく,農業用水として雨水を利用する伝統的な農法で稲作が行われています。そこで化学班は,植生や水流など環境が異なる複数地点について水田や用水路の水質調査を行いました。

国際理解に係わる活動

本校災害科学科生徒数名がインドネシアにあるサンタローレンシア校の生徒9名と「よりよい避難訓練」というテーマで協働研究をZOOM等を用いて行いました。20208月に京都で開催される予定だったISN主催の国際イノベーションフォーラムでの発表を目標に交流を進め,交流ではお互いに英語で意見交換をしました。コロナ禍でサンタローレンシア校の生徒は、2020年の間自宅学習が決定してZOOM交流はできなくなりましたが,本校災害科学科の生徒が課題研究についてのアンケートをGoogle Formで送って協力を求めるなど,できる手段で交流を継続しました。当初開催予定だった国際フォーラムはオンライン開催になったものの,それぞれの生徒は協働研究の内容を英語で発表することができました。

来年度の活動計画

多賀城七ヶ浜巡検・まち歩き(4月)

洞爺湖有珠山ジオパーク巡検(5月)

釧路湿原巡検(6月)

浦戸巡検(7月)

2学年つくば研修(8月)

「世界津波の日」高校生サミット参加(9月)

1学年つくば研修(10月)

栗駒・気仙沼巡検(10月)

ESD学習発表会(10月)

石巻・女川巡検(11月)

課題研究発表会(12月)

伊豆沼研修(1月)

HOKKAIDOサイエンスフェスティバル参加(2月)

つくばScience Edge参加(3月)

県理数科課題研究発表会(3月)