2022年度活動報告
本年度の活動内容
減災・防災, 福祉, 持続可能な生産と消費, その他の関連分野
ユネスコスクールとしての活動の概要
本校は、「志を持って、自ら学び、未来を創造できる生徒の育成」を目標として、①批判的な力②未来像を予想して計画を立てる力③多面的・総合的に考える力④コミュニケーションを行う力⑥つながりを尊重する態度⑦進んで参加する態度の育成を目標としている。
具体的には、防災教育、福祉教育、生き方(キャリア教育)を柱に大牟田の町について考え持続発展に関わる学習を行った。
特徴的な活動事例の紹介
地域の防災について考えよう
1年生では、防災についての学習に取り組んだ。橘中学校のすぐ横には白銀川が流れており、2年前の豪雨では川があふれ運動場や周辺の道路、また体育館の床下まで浸水するなど大変な状況であった。
それらの経験をふまえて、防災対策室の方より講話をしていただき、実際に調節池公園を見学し市が取り組んでいる水害対策などを学んだ。また、学校で準備している防災グッズについて使い方や必要性について考え、災害の情報をいち早く知るための手段や、防災についての心構えについてタブレット端末を使いながら学んだ。学習した内容については、「防災新聞」としてまとめた。
食に関わる人に学び 「朝食のおとも」を考えよう。
2年生では、OMUTA-BRIGEに協力していただき、子どもたちと地域の方々が対話しながら地元をアピールできる商品を開発し、実際に販売するまでを体験する社会参加型の学習として取り組んだ。まず、講師の方々に食物に関する仕事に就いたいきさつや、食に対する想いを語っていただいた。子どもたちは、働くことの意義や食に対する想いについて学ぶことができた。その後、子どもたちの視点や発想で、大牟田をアピールできる「朝食のとも」(朝食として食べることができるもの)をグループで考え、プレゼンテーションを実施した。子どもたちは食べ物に対する思いを込めて(朝から手軽に食べることができる・栄養のバランス・地域の特産)商品を考え、アイディアを生み出し様々な商品を考え出すことができた。なお、プレゼンテーションでは関わっていただいた方々に審査・講評をいただき、自分たちの取組について振り返った。
「朝食のおとも」を商品化し販売しよう。
2年生で取り組んだ、「朝食のおとも」の活動を経験した中から、代表15名によって具体的な商品化に取り組んだ。子どもたちにアンケートをとったり意見を聞いたりしながら、子どもたちがミーティングをくり返し、「レジェンドバーガー」(大蛇山をイメージ)・「シグナルロール」という2つを商品化して、実際に調理の仕上げに関わり諏訪公園の「肉祭り」において販売した。販売体験や宣伝広告のチラシ等など講師の方に様々なアドバイスをいただきながら、自分たちでアイディアを出し、取り組むことができた。
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来年度の活動計画
令和5年度は、今年度の取り組みをもとに体験活動や探究活動に取り組んでいきたい。
1 3年間を通しての防災教育・福祉教育・キャリア教育の系統的なカリキュラムに
なるように見直しを図っていく。
2 地域の「ひとやもの」と関わりをもち、最大限活用できるようにする。
3 さまざまな体験活動や協働学習を促進し、子どもたちの能力を広げていく。