2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校は、学校教育目標を「志を持って、自ら学び、未来を切り拓く生徒の育成」とし、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野のうち、特に「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」を中心に学習し、目標に向かい主体的に学び、知識・技能を使いこなす生徒の育成を図った。

(1)地域における防災・減災に関わる学習(SDGs1

1「住み続けられるまちづくりを」)

第1学年では、市役所の防災担当の方をゲストティーチャーとして招き、防災・減災教育に取り組んだ。令和2年7月や令和3年8月の豪雨における市内・校区内の状況や防災活動の事例をもとに普段の心構えや避難の仕方等について学び、防災・減災についての意識を高めた。その後、グループに分かれてフィールドワークを実施し、学校周辺の危険箇所の確認を行った。防災グッズについても、実物を手にしながら調査を行い、防災グッズの種類や使い方等を学んだ。

(2)働きがいについての学習(SDGs8「働きがいも経済成長も」SDGs4「質の高い教育をみんなに」)

第2学年では「人はなぜ働くのか」をテーマに、働くことに対して自分なりの考えをもった後で家族や身近な人にインタビューを行い、働く目的や目標、働く意義についての理解を深めた。その後、商工会議所や一般社団法人の協力のもと、講話と体験学習を実施した。講話では、地域で働く様々な職業の人から話を聞くことで、利益を求める事以外にも地域貢献や担い手の継承など働く意味がいくつもあることについて知ることができた。体験学習では、大牟田の特産品を使った新しいスイーツの商品企画書作成を学級の班ごとに行った。企画商品の発表会では、地元の菓子職人の方などに審査員となっていただき、自分たちの企画したスイーツを班ごとにプレゼンテーションした。グランプリに選ばれた「石炭シュー(商品名「橘クロえもん」)は、地元の菓子店によって実際に製品化され、大型商業施設で開催された「秋の肉まつり」にて販売された。生徒たちは商品の準備や店頭での販売等の体験を通して、仕入れや価格設定等商品の販売に関わることだけでなく職人・企業の方々の商品開発にかかる思いや熱意についても学ぶことができた。

 

 

(3)将来の生き方に関わる学習(SDGs8「働きがいも経済成長も」)

第3学年では「自分の生き方を考える」をテーマに、キャリア教育として高校の授業体験や高校の先生による講話を実施した。授業体験では、近隣の高校から先生と生徒に来校していただき、様々な学科の体験授業を受けた。また、講話では市内の高校の先生を講師として招き、自分の適性や進路、職業選択の心構え等について話を聞いた。生徒たちは授業体験や講話を通して、将来の生き方について様々な視点からじっくり考えることができた。

来年度の活動計画

第1学年では、地域の人々を招いて行う防災・減災教育を継続し、SDGs11「住み続けられるまちづくりを」の実現を目指した学習を計画している。
第2学年では、新型コロナウイルス感染症の感染状況にもよるが、世界遺産学習として奈良・京都を訪問し、グループによる自主研修を行う。特にSDGs11「住み続けられるまちづくりを」の中の「世界の文化遺産及び自然遺産の保護・保全の努力を強化する。」に着目し、世界遺産の歴史や保全の努力についての学習を計画している。
第3学年では、SDGs8「働きがいも経済成長も」の「就労、就学及び職業訓練のいずれも行っていない若者の割合を大幅に減らす」やSDGs4「質の高い教育をみんなに」の「技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる」に着目して学習し、な地域社会を維持・発展することについて学ぶことを計画している。