2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, その他の関連分野

本校は、「アイヌ文化」を主な活動テーマとして、行っている。
千歳市は、北海道が蝦夷地と呼ばれた頃より東西を結ぶ要所であり、千歳川周辺にはサケや鹿など豊富な資源にも恵まれたことから多くアイヌの人々が集落を構え、現在でも市内に多くの方がおられる。

本校では平成5年にアイヌ文化を学ぶ実践が初めて行われ、平成8年には地域文化資料室としてアイヌ住居「チセ」を設置、生活科・総合的な学習のカリキュラムに位置づけた「アイヌ文化学習」が本格的に始まった。平成23年~25年には「北海道ふるさと教育推進事業」の指定を受け、平成29年~30年にも「北海道ふるさと教育・観光教育等推進事業」の指定を受けた。

アイヌの人々の文化には、命の大切さ、自然との共生、郷土の歴史学習への興味関心、環境、食、人権など幅広い教育的価値が内在し、本校のアイヌ文化学習は、「自然や命を大切にする心・生き方」の学びとして、持続可能な社会の創造や異なる価値観を持つ人間同士の相互尊重・共生をその目標に掲げている。

アイヌ文化学習の他には、主に生活科や総合的な学習の時間で、地域の方や障がいのある方の協力を得ての交流・福祉学習、市内施設等の福祉に関する調べ学習、異年齢児童の相互理解や協力の場、国際理解教育などを通し、「人とのかかわりを深めながらの、身近な自然・社会・文化の学び」に充実に努めている。また特別活動として、児童会などが中心となり、エコ活動やユネスコスクールとしての認識を深めるための活動にも取り組んでいる。

来年度の活動計画

<内容>
・チセ探検、アイヌの歌(ウポポ)、遊び(チレクトトプ)、絵本の読み聞かせ

・アイヌの踊り(ホリッパ)、遊び(ク・アイ、カリプ)と遊び道具作り

・アイヌ語地名とくらし、サケ漁、サケの解体、アイヌのサケ料理

・アイヌの保存食、イナキビ、アハ栽培・収穫、イナキビ団子作り、また、学習の成果をまとめ市のサイエンス会議で発表

・シナノキの皮剥ぎ、シナノキの皮でひも作りと飾り作り、イナウ削り

・修学旅行先ポロトコタンで調べ学習、ムックリ作りと演奏、アイヌ民族の歴史の学習、アイヌ文様刺繍学習

・愛キャップ(ペットボトルキャップ)、リングプルをリサイクルのために回収