2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

その他の関連分野

 本校は,「共生教育の推進」を活動テーマに掲げ,ESDを「人とのかかわりを通して,社会的な意識を高め,社会に参加できる態度を育むこと」と捉え,ESDの実践を通して,子どもたちの社会におけるコミュニケーション力の育成を目標とした。

 具体的には,異年齢集団での活動「なかよしタイム」,「共生教育」,「地域交流」を柱に,以下の活動を行った。本報告においては,本年度取り組んだ「共生教育」について報告する。

 

○サツマイモを通した交流

附属岡崎小学校の児童とともに,つるさし,いもほり,収穫祭を行った。年間を通して,同じペアで活動をすることができるように計画した。本校の農園での活動とし,附属岡崎小学校の児童が,本校へ足を運ぶきっかけともなるようにした。

・5月に行ったつるさしでは,本校の子どもたちがうまく土を掘れなかったり,つるを差し込むのに困っていたりする状況に,附属岡崎小学校の児童が「こうやるんだよ。」と言って,隣で活動する様子が見られた。また,名札を見て,お互いの名前を呼び合う姿も見られた。

10月に行ったいもほりでは,ペアグループの友達を覚えていて,名前を呼んだり,一緒にイモの周りの土を掘ったりする姿も見られた。また,お互いの掘ったイモを見比べて,どっちが大きいか比べる姿や,待っている間に手遊びをするなど,打ち解けた姿も見られた。

・いもほりの2週間後に行った収穫祭では,附属岡崎小学校の児童の「せえの。」の声に合わせて,一緒にイモを焚き火に投げ入れたり,やきいもを「どうぞ。」と言って渡したり,「おいしいね。」と顔を見合わせたりする姿が見られた。

 

○図工の授業を通した交流

附属岡崎小学校2年生児童と本校小学部の子どもたちで,複数回にわたって,色遊びの交流を行った。それぞれの子どもたちがお互いの好きなことやできることを知ったり,自分のやりたいことや嫌なことを伝えたりすることができるようにと計画した。

・活動の中で,本校の子どもたちが手や足に絵具をつけて,直接紙に広げていく姿を見て,附属岡崎小学校の児童も,同じように全身色だらけになって,笑顔で活動する姿が見られた。また,附属岡崎小学校の児童が使っているタンポを見て,本校の子どもが真似をする姿も見られた。お互いの活動の様子を見て,真似をしたり,笑顔になったりする姿がたくさん見られた。

来年度の活動計画

 今年度の反省を踏まえ,来年度は,以下の点に重点を置き,実践したいと考える。

・ 「共生教育」において,本校の子どもたち,教職員,保護者の意識だけでなく,相手校の児童・生徒,教職員の意識にも変化が出るよう,対象を広げた交流となるよう取り組んでいく。

・ 「共生教育」,「地域交流」について,本校の子どもたちの実態に即した交流となるよう,連絡調整を密にし,より充実した交流となるようにしていく。

・ 「なかよしタイム」において,子どもたち同士のかかわりが推進されるよう,グループ単位だけでない,様々な集団での活動を計画していく。