2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 減災・防災, 健康, 食育, 貧困

本学園は、「世の光となろう」を建学の精神としており、自己実現を目指し、奉仕の心と社会や世界の事柄に深い関心を持ち貢献できる人材の育成を目的としている。

ESDの実践のために、教科の授業、総合的な学習の時間、生徒会活動を通し活動を行っている。

具体的には、①環境教育、②国際理解教育、③他者理解教育の3つを重点ポイントとし、SDGsの考え方を踏まえ以下のような活動を行った。

① 環境教育

各教科カリキュラムにおいて環境教育について積極的に取り入れた。また、それらが教科横断的に展開されるよう心掛けた。また、毎日の授業終了後に全校生徒による清掃活動とごみの分別を行うことにより、日常的な生活レベルの課題から世界レベルの環境問題について考えさせ、生徒会を中心にして3R運動に取り組み、省資源について考える態度を身につける活動を行った。

② 国際理解教育

中学1年生のグローバルクラスがシンガポール、中学2年生全員がアメリカボストン、高校1年生が選択制国内外研修でオーストラリア、マレーシア、ベトナム、沖縄、広島・関西、へ訪問し、さまざまな国で実際に生活し、各国の人たちと触れ合う中でお互いの文化を理解し、国際的な感覚と視野を育むことができた。

また、高校1・2年生の選抜メンバーを編成し、小グループ(LABO)に分けて、グローバル社会で実際に起きている課題に取り組んでいる。LABO活動においてはアメリカ(チャールストン)、フィンランド、カンボジア、タイ、の海外研修も行い、グローバルな課題や女性の生き方など現地調査を行っている。活動を通して地球市民としてのグローバルで視野の広い国際的教養を身につけ、異文化理解を深めている。

③ 他者理解教育

中学生は、希望者がボランティア活動として保育補助、介護補助、町おこしイベントの手伝いを行った。また、高校生1・2年生は、ボランティア活動に学びを加えたサービスラーニングを行い、地域社会やグローバル社会の様々な問題に気づき、自分たちにできることは何かを考え、現場に出て社会貢献活動の中から現状を知り、課題を探り解決のための提言を発信している。生徒たちは大きなテーマとしてⅠ地球・環境、Ⅱ子ども・教育、Ⅲ高齢者・介護、Ⅳ保健・医療、Ⅴ貧困・経済、Ⅵその他(動物愛護・地域活性化・震災ボランティアなど)から関心のあるものを選び、学校や福祉施設など延べ103ヶ所で活動を行った。

中学生全員と高校生は任意で「私の研究」という個人研究を行った。この主体的な学びは創立当初から行われており、個人テーマ決定の際に、8つに分けたESDの目標に関連したテーマを選んでいる。

来年度の活動計画

環境教育として、今後も各教科カリキュラムにESDの考え方を積極的に取り入れると共に、総合的な学習の時間に行う個人研究「私の研究」をESDの実現のための「SDGsの17目標」とつながりを持たせ、各自で課題を発見しそれを文献調査やフィールドワーク等で内容を深めていく学習過程を進めていく。

本校は、海外との交流機会に恵まれおり、今後も各国の人々とコミュニケーションをとることで異文化理解を深めていく。具体的には、2月に来日するフィンランドのユネスコスクールであるヘルシンキ国際高校と交流会を持ち、お互いに「持続可能な社会の実現」について考えることで、生徒の意識を高めると共に多くの共同活動を行っていく。

株式会社ユニクロの「届けよう服のチカラプロジェクト」に引き続き参加すると共に、アジアに靴を届けようという新たに今年から始めたプロジェクトも生徒会活動を中心に継続していく。

日本ユネスコ協会連盟主催「SDGs高校生フォーラム」に参加させていただき、グローバル、ローカル両方の視点で持続可能な社会の在り方を学び「持続可能なまちづくり」、「多文化共生」をテーマに研修を行い、地域社会について考え全校生徒により良い未来の実現のための提案を行う。