2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, エコパーク

本校は、白山ユネスコエコパークにあるユネスコスクール登録校である。特に、今年度は「郷土教育」~ESDによるSDGsの推進~を進めた。本校のある荘川町は、四季折々の変化が強く感じられる環境にあり、各地域では住民による獅子舞や笠踊りなどの伝統芸能が脈々と継承されている。また、荘川町に伝わる昔からの食生活やお祭りなど、独特な文化が数多く残されている。そういった地域の素材を活かし、地域で生活する人々の思いや願いに積極的に耳を傾け、自己の生き方に活かせるよう次の2点に取り組めるよう計画してきた。

1つ目「伝統芸能の習得と披露」

2つ目「ふるさとドリーマーから学び、次世代に伝える」

しかし、今年度はコロナ禍にあり、計画してきた活動が思うように進められなかった。それでも、その都度状況を考えながらできることを行ない、挑戦し続けてきた。
①「伝統芸能の習得と披露」
全校対象:・練習回数や練習方法に制限はあったが伝統芸能の保存に携わっている地域の方から伝統的な獅子舞や笠踊りを学ぶことができた。

・町主催の祭りやイベントが軒並み中止になったが、学校主催の文化祭(演劇:「嫰芽」~荘川桜保存の物語~)は実施できた。演劇専門教授の指導のもと1家族1名までの参観、YouTubeでの参観可能として地域の方々に自信を持って披露することができた。

②「ふるさとドリーマーから学び、次世代に伝える」
荘川町には、伝統芸能だけではなく地域素材を大切にしながら夢を持って仕事をしている方がたくさんみえる。野菜農家の方、漁業組合の方、民謡保存会の方、飛騨牛畜産農家の方そんな方々を「ふるさとドリーマー」と命名している。「ふるさとドリーマー」の方と触れ合うことで地域への思いや願いを知ること、自分は地域のために何ができるのか?などを考えることを目的に実施している。

第1学年:「白山ユネスコエコパークについて学ぼう」~ふるさとドリーマーから~

学校周辺の水中できれいに咲いている「梅花藻」に興味をもった。生徒達は、近隣の梅花藻保存会の方から詳しい情報を学び、どういった場所に生息するのかなど調べ、近隣の中学生に伝えることができた。

第2学年:「荘川で働く人から学ぶ」~ふるさとドリーマーから~

今年は、職場での体験学習はできなかったが、職場の方に来校頂き、職種説明、職場の願い、職場の悩みや苦労などを学ぶことができた。少人数で計画したことで質問時間を設けたり一緒に動いたりできた。

第3学年:「福祉体験学習~福祉センターへの訪問活動~」
今、自分たちにできることはないかと考え、戦没慰霊碑の清掃活動や

福祉センターに入所されている方々にビデオメッセージを届けるなど積極的に活動することができた。また、義務教育学校設立に向けてどんな学校ができるとよいのか等地域の方と一緒になって考えられた。

来年度の活動計画

コロナの収束など先は見えない中ではあるが「郷土教育」~ESDによるSDGsの推進を通してさらなる郷土愛を育む~という願いは決まっているので、学び方の方法、外部への発信方法、貢献していく方法など、状況をよく考えてできることを精一杯おこなっていきたい。また、来年度からは、生徒1人1台タブレットも進んでいくので有効的に活用し、他県のユネスコスクールとの交流も進めていきたい。