2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費

 本校のある荘川町は、四季折々の変化が強く感じられる環境にあり、各地域では住民による獅子舞や笠踊りなどの伝統芸能が脈々と継承されている。また、荘川町に伝わる昔からの食生活やお祭りなど、独特な文化が数多く残されている。そういった地域の素材を活かし、地域で生活する人々の思いや願いに積極的に耳を傾け、自己の生き方に活かせるように大きく2つのことに取り組んだ。1つは、「伝統芸能の習得と披露」、2つ目は、「ふるさとドリーマーから学び、伝える」ことである。
①「伝統芸能の習得と継承」
 全校生徒が、伝統芸能の保存に携わっている地域の方々から伝統的な獅子舞や笠踊りを学ぶことを通して、伝統芸能を伝えようとする人々の思いや願いを知ると共に生徒自らが継承していこうとする態度を育成することができた。また、町主催の祭りやイベント、文化祭では地域の方や観光客の方々に自信を持って披露することができた。さらに、昨年に引き続いて、町主催のイベントに貢献できないかと受付係や放送係、お祭りの動態調査やトイレ掃除、片付けとたくさんの生徒がボランティア活動に参加した。
②「ふるさとドリーマーから学び~伝える」
 荘川町には、伝統芸能だけではなく地域素材を大切にしながら夢を持って仕事をしている方がたくさんみえる。漁業協同組合の方、猟師さん、民謡保存会の方、飛騨牛の畜産農家の方、神社の神主さん、そんな方々を「ふるさとドリーマー」と命名した。「ふるさとドリーマー」の方と触れ合うことで地域への思いや願いを知ることや自分たちが地域のためにできることは何なのか考えることを目的に実施することができた。方法としては、各学年でテーマを設定し、地域に関わった問題解決学習を行った。
第1学年:「白山ユネスコエコパークについて学ぼう~ふるさとドリーマーから~」
第2学年:「職場体験学習~働く人から学ぶ~」「食文化 ~どぶ汁作り~」
第3学年:「平和学習~戦争体験者から学ぶ~」「福祉体験学習~独居老人訪問~」
 今年度は、体験学習したことやインタービューしたこと、調べた内容をまとめ、全校集会や近郊のユネスコスクールの仲間に伝えることができた。

来年度の活動計画

 来年度も伝統芸能継承への取り組みを全校生徒で行っていきたい。獅子舞や笠踊りについては引き続き、町主催のイベントや学校主催の文化祭・公表会でアレンジしながら発表していきたい。さらに「荘川町のために自分たちにできること!」を合言葉によりよい関わり方について考えていきたい。
 各学年の取り組みについては、今年度の取り組みを活かして、より地域の関わりを深くし外部への発信の仕方や貢献していく方法について考えていきたい。
 また、来年度も地域の宝である「荘川桜」の保全活動を企業(Jパワー)やまちづくり協議会、小学校と協働して行っていきたい。