2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, エコパーク, ジオパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は、「桜花爛漫・飛翔若鷹 ~ひとりだちができる生徒~ 」を学校目標とし、重点3つを「確かな学力の育成」「郷土教育の推進」「適応力の向上」としている。

今年度は、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、「個の学力を高めること、愛郷心を高めること、適応力を高めること」を目標としてきた。

「地球市民および平和と非暴力の文化」への取り組み

■シトラスリボンの意味の理解・シトラスリボン作りへの挑戦と配布(全校生徒)

  生徒会が中心となり、コロナ禍であるからこそシトラスリボンに込められた3つの輪の願いを‘家庭・地域・学校’に広めようと全校みんなで手作りのリボンキーホルダーを作り、荘川町全戸に配布した。

■「荘川中学校人権宣言」の見直し(全校生徒)

  高山市より1人1台タブレットが配布され、ICT教育が充実してきた今だからこそ、情報モラルについて今一度深く学び、生徒会が中心になって全校生徒の人権感覚について振り返り(配布アンケート)人権宣言を見直す取り組みをスタートさせた。

折り鶴プロジェクト(3年生生徒)

平和学習に取り組んでいる3年生が中心になり、早く日常生活が取り戻せるように小中学校の児童生徒や地域の皆さんに協力をいただいて折り鶴を作っている。それを支所や福祉サービスセンター、診療所などに贈り届けたいと願っている。

持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」への取り組み

 ■後世に伝えたい宝物「荘川桜」について学ぶ~演劇:「どんが」~(全校生徒)

荘川町御母衣湖畔の中野展望台にある樹齢約500年の2本の巨桜(アズマヒガンサクラ)は元々、湖底に沈んだ照蓮寺と光輪寺の境内にあった。その巨桜が、なぜ今もなお美しく咲き続けているのかを学び、全校生徒34人、一人一役で演じる。

■「荘川桜」の歴史を地域の方と絵本作りに挑戦(2年生生徒)

前項の文化祭で演じた「どんが」を今年度の2年生が、絵本にして園児に読み聞かせようと計画している。漫画絵の得意な地域の方と一緒になって取り組んでいる。

■梅花藻(バイカモ)の保全活動への挑戦(1年生生徒)

 学校のグラウンド脇に流れる側溝に白色の梅花藻(バイカモ)が群生している。地域の梅花藻をよく知る方も珍しいと語り、保全を強く願っている。そこで1年生が水の管理や落ち葉拾い、また、保全活動を継承する看板づくりに取り組んでいる。

「異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」への取り組み

 ■隣村の白川郷学園(世界文化遺産合掌造りで有名な村)との交流(2年生生徒)

毎年、隣村の義務教育学校白川郷学園との交流をおこなっている。自校は、R7年度より義務教育学校設立に向けて準備が進められている。その先を行く学校との交流では、悩みを共有したり、生徒会の在り方を考えたり、お互いの郷土芸能を学びあうなど、文化の多様性を学び、より一層文化遺産の尊さを学ぶことができた。

来年度の活動計画

「豊かな創造性を備えた持続可能な社会の創り手を育成するにはー2030年の社会、学校教育を見据えたユネスコスクール活動への提言」の浸透拡充を図りたい。また、白山ユネスコエコパークにあるユネスコスクールであることを誇りに、ESD推進拠点としての活動の成果の発信、あるいは貢献できることを積極的に行ってきたい。

  • ESDを意識したカリキュラム、授業、学校運営の実践に取り組んでいく。
  • SDGs(17項目の目標)を意識したカリキュラムを作成し各授業の中で実践していく。
  • コロナ禍における学校間交流の在り方を検討し、よりよい方法を実践していく。