2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解

2022年度の活動内容です。

由比地区では、こども園・小学校・中学校を通じ❝15年で由比の子どもを育てる❞という共通の思いを持ち、❝由比を愛し誇りに思う子どもの育成❞を目指し、子ども同士の交流の機会を継続して設けたり、由比結協議会を通し教職員、地域との連携を図ったりしている。地域は「由比の子は由比で育てる」という高い意識を持っており、子ども達を由比の宝として大切に育もうと関わってくれている。そのため園では、地域の人材や自然、文化を持続的に取り入れ、ESDの実践を通して、地域の人と触れ合い親しみを持ち、充実感を味わい、地域を愛し大切にする力の育成を目指し活動してきた。

①産業に係わる活動

年長児がサクラエビ漁の時期に由比漁港の見学に出かけた。漁港の方から、サクラエビ漁や競りについてのお話を聞いた。年長児は、競り場を見ながらのお話に興味を持ちよく聞いていた。漁船に乗せてもらい海風を感じたり、冷凍庫に入らせてもらい寒さにびっくりしたり、様々な体験をすることができた。競りが終わった後だったので、残念ながらサクラエビを見ることはできなかったが、漁師さんに取れたての伊勢えびをみせてもらうと「大きい!ざりがに?」と驚いていた。「浜のかき揚げ屋」では、たくさんのお客さんが並んだり、かき揚げを食べたりとにぎわう様子を見た。おいしそうなかき揚げのにおいもしてきた。漁港の営みを肌で感じることができた。漁港の方との触れ合いや、心を動かす様々な体験が、「地域愛」に繋がっていく。

②福祉に係わる活動

由比地区のディサービスを訪問し、踊りや手遊びなどを披露した。会場に入る時、子ども達は人の多さや大きな拍手に緊張する姿も見られたが、踊りを踊っていくうちに笑顔になった。地域の方達は真似て踊ったり、手拍子をしてくれたりと和やかな雰囲気であった。また、子ども達の自分なりに表現する姿を見て「かわいい」と声を出しながら喜んでくださった。子ども達は踊りが終わった後の盛大な拍手に、嬉しそうに笑顔を見せていた。カレンダーをプレゼントすると「上手に作ったね」「ありがとう」と、とても喜んでくださった。地域の方の温かさに触れることが、「地域の人が好き」という思いに繋がっていく。

 

来年度の活動計画

子ども達が由比を知り、由比に親しみを持てるような活動、文化継承(由比の寺院、望月人形店等)、産業に関わる活動(みかん狩り、由比漁港等)、福祉にかかわる活動(デイサービス訪問等)を計画している。由比こども園の園児が減少する中で「ワクワクをつなげるためには何を行うか」「どうしたら豊かな体験ができるか」と保育教諭はねらいや活動内容を精査し、心を動かす活動にしていきたい。

近隣の園、小中学校の先生方に研究協議に参加していただいたり、職員が協同的な遊び研修会や遊びと生活展等に積極的に参加することで意見交換を行ったり、新たな教育の手立てを学んだりすると共に、コロナ禍でも子ども達が様々な体験ができるよう活動を計画していきたい。