2018年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, 環境, 持続可能な生産と消費, 世界遺産・地域の文化財等, 食育
本園の教育保育目標は「心豊かでたくましい子」である。自然の不思議さ、美しさ、おもしろさにふれ、心揺さぶられる体験が感性を豊かにする。さらに予想もつかない自然との関わりや動植物の命を感じる体験がたくましい子供を育てると考える。
ESDを「四季の変化と命のつながりを感じる保育」と捉えESDの実践を通して、地域の自然・文化・人との関わりを通し、地域への親しみや愛着の気持ちを育てることを目標とした。このような幼児期の体験が将来地域の教育資源を大切にしようという気持ちにつながると考えている。
具体的には①命のつながりを実感できる教育活動②子供が主体的に地域の自然・文化・人とかかわる教育活動③地域の文化を感じる地域との関わり 等を行った。
①命のつながりを実感できる教育活動
命のつながりを子供が感じ取り自然の中で命が生まれる尊さや体験を通して感じた命をいただく重みを日々の食育につなげる。
夏はマス釣り場でのアユのつかみ取り、秋はヤマメ釣り場で釣りを体験する。魚は地域の方が子供の目の前で内臓を出し炭で焼いてくださった。元気よく動いていた魚がだんだん動かなくなっていく様子に子供たちは命をいただく重みを実感する。「ヤマメが自分たちの元気のパワーになる」というつぶやきから食物連鎖を感じていることがわかる。
また、飼育しているチャボや亀の世話も子供たちの役割である。雨の日も自分たちからきちんと世話をする姿が見られ、命あるものへの責任を感じていることがわかる。入園してからの体験がこういった子供の姿につながっている
②子どもが主体的に地域の自然・文化・人とかかわる教育活動
子供たちが園生活を送る過程で地域の自然・文化・人と必要感を持って取り入れていくことが地域への親しみや愛着を育むと考える。そのために3年間を見通しながら地域との関わりを意図的に取り入れている。
年長児を中心にチャボの飼育をしている。春になると卵を産み「どうやって食べようか」という相談が始まり、地域の商店に必要な材料を買い物に行った。またわからないことを地域の方に質問に行く姿も見られ、自分たちで必要性を感じて関わっていく様子が見られた。
③地域の文化を感じる地域とのかかわり
園には代々伝わる天狗伝説があり、子供たちはその存在に見守られながら、いろいろなことに挑戦している。地域にはたくさんの名所があり、それぞれにいわれがある。子供たちは天狗探しを通して地域を散策しながら、その文化に触れ親しみを感じている
来年度の活動計画
四季の変化と命を実感できる保育
~地域の自然・文化・人とのかかわりをいかした保育~
四季を通して命を感じる
・年間を通したチャボや亀の飼育
・アユのつかみ取り ・ヤマメ釣り
・自然の恵みをいただく
よもぎ、たけのこ、野イチゴ、ブルーベリー、米
四季を通して地域の自然の中であそぶ
・地域を散策しながら、1年をかけて伝説の天狗を探す
・川での遊び ・山のたんけん
地域の人とのかかわり
・商店 ・高齢者 ・小学生