2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育

地域とのつながりが深い自園では『持続可能な社会の担い手の育成~地域とつながる・人とつながる・遊びをつなげる~』という目標を掲げ、教育・保育に取り組んでいる。地域とのつながりとして日本平動物園おの学びプロジェクトがあり、象の糞で出来た堆肥を利用して花や野菜の栽培をし収穫した作物を象にプレゼントしたり食べているところを目の前で見たりすることで命の循環について学ぶきっかけとなっている。また、象の糞の繊維を使って紙すき(はがき作り)も行い、保護者に手紙を書いてプレゼントする心を繋げる活動も行っている。その他にも地域資源・人材を利用したたけのこ堀り、お茶摘み、しめ縄作り、焼き芋等の行事も行い子ども達の五感を刺激する豊かな体験も大事にしている。子ども達は日々、行事や遊びの中から様々な学びを得ている。遊びの中での気づきや発見を保育者や友達と共感し、相手の良さを認め合うことでやがて同じ目的に向かっていく『共同的な遊び』へと発展していく。友達と一緒に作り上げていく遊びの過程では様々な素材や廃材等の資源を利用しながら考えたり、試したり、工夫したりする姿も見られている。このような資源に触れることで自分や友達が作ったものを大事にするなど、もの・ことへの愛着も生まれる。また、活動の中でトラブルやワンマンプレー等、うまくいかないこともあるが、仲間の力により、気持ちに折り合いをつける、思いを伝え合う、受け入れる、互いに力を合わせるという心の育ちにもつながる。これは持続可能な開発及び持続可能なライフスタイル、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野の一つであると考えられる。異文化学習及び文化多様性と文化遺産の重要として、静岡市が実施している国際理解講座を利用し、講師の住んでいる国の動物や食べ物を教えてもらったり、遊びの紹介や一緒に体験してみたりすることで、世界には様々な国があることや文化の違い等を学ぶことが出来た。園には外国籍の子も在籍している。互いの文化や個の良さを認め合いながら生活していくことこそが、地球市民及び平和と非暴力の文化へとつながっていくと子ども達の姿から感じている。

来年度の活動計画

〇子どもの主体的な学び、協同的な遊びの追求

・地域資源、人材を利用した教育保育の実践

・地域の教育力を活かした教育保育の実践

・『自分ごと』と捉えた教育保育の実践

〇教育課程への位置づけ

〇全体的な計画への位置づけ

・地域、小中学校とのつながり

・国際理解

・エコ活動→PTAと行う資源回収

〇ESD教育を踏まえた教育保育の実践

・研究保育

・竹粉、栽培、クッキング

・協同的な遊び→研修会、遊びと生活展実施