2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 福祉

本校の本年度の活動テーマは「ATG(明るく・楽しく・元気よく)で自主・自律 One for All All for One」である。このテーマを基に生徒が明るく,楽しく,元気よく学校生活を送りながら未来に向けて一人一人ができることを考え,実践する姿勢を身に付けさせたいと考えている。具体的には,(1)国際理解,(2)防災教育,(3)環境美化,そのほか人権などに係わる活動を行った。

 

(1)国際理解

本年度は,国際理解教育として,年二回の中国人留学生との交流学習や,ホームステイの受け入れを行った。その中では,6月に行われた、1学年の宿泊学習に中国人留学生が同行し,蔵王自然の家での自然体験学習を行った。また,1月には,パラリンピック競技であるボッチャを行い,スポーツによる交流も行った。中学校には他国の留学生が在籍しており,国際的に開かれた学校で生徒たちの抵抗感も少ない学校となっている。

(2)防災教育として,理科の学習で自分が住んでいる町のハザードマップを調べたり,通学路中間の避難所を調べる学習を行った。これから大人になる中学生として,守られるだけではなく,自分たちで危険を判断し,回避するための知識や心構えを学習した。

今年度日本中に被害をもたらした台風19号により,学校がある白石市にも洪水や土砂崩れの被害がおきた。その危機的状況に対し,中学校でも生徒ボランティアを組織し,地域の復興作業を行った。洪水により溜まったゴミや泥の清掃や汚れた畳の撤去,近くの福祉施設の清掃活動など,地域のために自ら考えて行動することができた。

 

 

(2)全校ボランティア活動の継続

毎年5月に,全校で学校敷地内と学校区半径2km内のゴミ拾い活動を行っている。この活動は,日頃からお世話になっている学校や地域の美化を図ることで,より活動しやすく,住みやすい環境になることを目的に行っている。生徒は友人同士でごみの大きさや量を競い合うなど,楽しみながら奉仕活動をしている様子がみられた。何事にも楽しみを見出す姿勢は生徒の今後に良い影響を与えると考えられる。

また,委員会の活動としても,週1回校地内外のゴミ拾い活動を継続して行っている。

来年度の活動計画

ESDは引き続き,各教科の内容に即したものを中心に,より深化させていきたい。また,教科を横断したり,総合的な学習の時間で取り組んだりしていくことができたらさらに良くなると考える。ボランティア活動においては,伝統的に行っていることもあり,このまま継続して実施していきたい。全校ボランティアのときだけではなく,日頃から自分のできることを行っていってほしい。
特に今年度は,困っている人を助けた生徒が表彰されるなどといったこともあった。そのような姿勢を見たほかの生徒にも,その精神性を見習って行動してほしいと考える。