2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 人権, ジェンダー平等, 健康

「人権教室」「LGBTQ教室」(人権について考える)

「日本舞踊・茶道体験」「能・狂言の鑑賞」(伝統文化の体験)

「ぶちあわせ太鼓」「ジャンボカルタ取り大会」(伝統文化を守る)

「白石探訪(校外学習)」「白川ウォークラリー(学区内全校徒歩遠足)」(地域理解を深める)

「ふるさと宮城:命をつなぐ防災学習」(防災について考える)

「全国歯みがき大会」「薬物乱用防止教室」(健康なからだづくり)

※はじめに
本校では,「健康で主体的に学ぶ人間性豊かな児童の育成 ~生き生き輝け白川っ子~」を学校教育目標に掲げている。また,本校が捉えるESDは,現代社会における環境や人権,防災,伝統文化を守ることなどの課題を自らの問題として認識させ,自分たちができることに取り組み,持続可能な社会づくりを担う人材を育てていくことと考える。学校教育目標や本校が捉えるESDの理念の下,今年度もユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野「地球市民および平和と非暴力の文化」「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」「異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」との関連を踏まえて活動した。以下に主なものを紹介する。
①人権に係る活動
6年生を対象にした「LGBTQ教室」では,スクールカウンセラーによる授業を実施した。子どもたちは,当事者の心の葛藤を初めて知り,そして想像することができていた。普段の授業では焦点化されることが少ないテーマで,大変貴重な学習となった。
②伝統に係る活動
本校伝統の「ぶち合わせ太鼓」「ジャンボカルタ取り大会(大きなカルタ絵札を背負い,校庭を駆け回って取り合う)」は,それぞれ37年,46年の歴史があり,太鼓の技能やカルタ取りのルール等もさることながら,取り組む姿勢や気持ちについても,先輩から後輩へと大切に引き継がれ続けている。
③地域理解に係る活動
これまで行ってきた「白石探訪(6年)」に加え,2022年9月には,「白川ウォークラリー(学区内全校徒歩遠足)」を実施した。縦割り班ごとに巡り歩いて,学区内複数個所に設置されたミッションをクリアしながら,自分たちが暮らす地域をより深く理解することができていた。
④防災に係る活動
6年生が,防災学習の集大成として,石巻市方面への校外学習(修学旅行)を行った。震災被害や復興途中の現地の様子等を見学するとともに,語り部の方からお話を聞き,災害に強いまちづくり,命や絆の大切さを学んだ。
⑤健康に係る活動
2022年6月,4・5年生が「全国小学生歯みがき大会」に参加した。DVDの動画を見ながら正しい歯みがきの仕方について学び,真剣に取り組む子どもたちの姿が見られた。

来年度の活動計画

※2023(令和5)年度の活動計画

令和4年度の活動内容に挙げた「人権教室」「LGBTQ教室」「日本舞踊・茶道体験」「能・狂言の鑑賞」「ぶちあわせ太鼓」「ジャンボカルタ取り大会」「白石探訪(校外学習)」「白川ウォークラリー(学区内全校徒歩遠足)」「ふるさと宮城:命をつなぐ防災学習」「全国歯みがき大会」「薬物乱用防止教室」について,令和5年度も実施の予定である。

なお,「白川ウォークラリー(学区内全校徒歩遠足)」に関しては,地域を知る段階から,地域のために自分たちは何ができるか考えて行動する(発信する)という段階へステップアップできるように活動計画を工夫していく。

また,昨年度に引き続き,新型コロナウイルス感染症予防の観点から見送った「盲導犬キャラバン」「ブラインドサッカー体験」などの福祉に関する分野の取組について,取り入れられるようにする。