2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 人権, ジェンダー平等, 健康

  • 「LGBTQ教室」「人権教室」  (人権について考える)
  • 「日本舞踊・茶道体験」「能・狂言の鑑賞」  (伝統文化の体験)
  • 「ぶち合わせ太鼓」  (伝統文化を守る)
  • 「白石探訪(校外学習)」 (地域理解を深める)
  • 「命をつなぐ 心をつなぐ 防災学習」 (防災について考える)
  • 「オンライン保健学習」  (健康なからだづくり)

 

※はじめに

本校では,「健康で主体的に学ぶ人間性豊かな児童の育成 ~生き生き輝け白川っ子~」を学校教育目標に掲げ,教育活動を実施している。また,本校が捉えるESDは,現代社会における環境や人権,防災,伝統文化を守ることなどの課題を自らの問題として認識させ,自分たちができることに取り組み,持続可能な社会づくりを担う人材を育てていくことと考える。学校教育目標や本校が捉えるESDの理念の下,今年度もユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野との関連を踏まえて活動に取り組んだ。

具体的には,「人権教室」「LGBTQ教室」「日本舞踊・茶道体験」「能・狂言の鑑賞」「ぶち合わせ太鼓」「白石探訪(校外学習)」「命をつなぐ心をつなぐ防災学習」「オンライン保健学習」に取り組み,①人権 ②伝統 ③地域理解 ④防災 ⑤健康 に係る学習活動を行った。

① 人権に係る活動

3名の人権擁護委員の方々をお招きして「人権教室」を行った。下学年は紙芝居「ぼくのきもち きみのきもち」,上学年は絵本「ええところ」の読み聞かせをしていただいた。主人公が,友だちから言葉を掛けられる場面に心を動かされた児童が多く見られるなど,人権について改めて考える機会を作っていただいた。

また,2022年1月には,スクールカウンセラーによる「LGBTQ教室」を,6年生児童を対象に実施する予定である。

② 伝統に係る活動

4年生が,市の古典芸能伝承館「碧水園」を訪問し,「日本舞踊・茶道体験」を行った。専門家の先生から手ほどきをいただき,緊張しながらも活動を楽しむ子どもたちの様子が見られた。また,6年生は2022年1月に碧水園で,観世流の「能・狂言の鑑賞」を予定している。日本に昔から伝わる伝統芸能の良さや尊さを感じる貴重な機会である。

本校伝統の「ぶち合わせ太鼓」は,30年以上の歴史があり,代々受け継がれている。近年の少子化に伴い,5・6年生による取組になり,引継ぎの際には6年生が進んで4・5年生に教え,伝統を守ろうとしている。その姿を見て,4・5年生は伝統を引き継ぐ重みを感じている。本年度は特に,創作曲「白川魂 以心伝心」の制作にも取り組み,学習発表会で保護者に披露することができた。

③ 地域理解に係る活動

6年生の校外学習として,「白石探訪」を行った。事前学習で白石市内の様々な施設や歴史的建造物,特産品等について調べ,ふるさとの特徴や良さをより深く知る学習になった。

④ 防災に係る活動

6年生が,防災学習の集大成として,気仙沼・南三陸方面への校外学習(修学旅行)を行った。震災被害や復興途中の現地の様子等を見学するとともに,南三陸町立戸倉小学校児童との交流を通して,災害に強いまちづくり,命や絆の大切さを学んだ。

⑤ 健康に係る活動

11月1週目のオンライン家庭学習の際,「いい歯の日」にちなみ,養教による保健指導を行った。歯にいいおやつや上手な歯みがきの仕方について,動画も活用しながら楽しく学ぶことができていた。

来年度の活動計画

※令和4年度の活動計画

「人権教室」「日本舞踊・茶道体験」「ぶち合わせ太鼓」「白石探訪(校外学習)」については,次年度も引き続いて行う。また,「命をつなぐ心をつなぐ防災学習」については,内容を変更して実施の方向である。「オンライン保健学習」についても,オンライン家庭学習の機会を捉えて,複数回実施する。

また,新型コロナウイルス感染症予防の観点から今年度は見送ったが,「盲導犬キャラバン」「ブラインドサッカー体験」などの福祉に関する分野の取組について,取り入れられるようにする。