• しおがましりつだいいちちゅうがっこう
  • 塩竈市立第一中学校 〔キャンディデート校〕

  • Shiogama First Junior High School
  • 種別, 地区
  • 主な活動分野減災・防災, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

所在地 〒981-0073 宮城県塩竈市みのが丘3-1
電話番号 022-362-1321
ホームページ http://www.shiogama1-jh.shiogama.ed.jp
加盟年 2021年

2022年度活動報告

活動分野

減災・防災, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

本校は,「自ら学び,心豊かでたくましく生きる生徒の育成」を学校教育目標としている。それを受け,本校のESDを推進する上での目標を以下のように設定した。

「他者とのつながりや関わりを大切にして自ら発信や受信をしたり,異なる文化や様々な年齢など多様な立場の人への理解を深めたりすることで,共生社会を主体的に生き,幸せを広めることのできる態度や能力を育成する」

この目標を実現するための具体的な活動内容として,(1)地域の伝統を守る活動,(2)震災についての学習活動を行った。

 

(1)地域の伝統を守る活動

①地域文化体験活動

本市には,切り絵や俳句,箏の演奏など鹽竈神社を中心として発展し,受け継がれてきた文化がある。それらの文化を地域の優れた伝承者から学ぶことを通して,地域文化への関心を高めるとともに,地域文化の伝統を尊重する心情を育てた。学習のまとめとして,互いに実践発表会を行い,それぞれの活動内容について学んだ。

 

②塩竈みなと祭りへの参加

7月に,1学年生徒全員が塩竈市の伝統行事である「みなと祭り」の「よしこの塩竈陸上パレード」に参加した。新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりの参加となり,実行委員を中心に過去の記録を参考にしながら踊りを再構成し,身体表現をしながら地域の伝統について学んだ。

 

これらの実践は,地域の発展に寄与しようとする姿勢をもつ機会となることに加え,多様な文化を尊重する基盤になるものであると考える。

 

(2)震災についての学習

6月に,塩竈市総合防災訓練に参加し,巨大地震想定の避難訓練実施後,学年ごとに震災・防災について学ぶ機会を設けた。1学年は,東日本大震災の際に被災した学区内の施設や店舗に出向き,地域の方々から当時の様子について話を聞いた。2学年は,多賀城高等学校防災科学科からの講師や近隣の震災に詳しい専門家を招き,防災講座を受講した他,ワークショップとして被災時に限られた食料を分け合う体験を行った。3学年は避難所設営訓練として,受付の設置や仮設テントの設営,必要施設の設置,非常食の試食など,避難所の運営方法について学んだ。

 

これらの実践は,地域の防災・減災について考える機会となることに加え,住み続けられるまちづくりに寄与する基盤となるものであると捉える。

 

来年度の活動計画

来年度は,今年度の活動の反省点を改善しながら,目標の実現に向けて継続した取り組みを行っていく予定である。

それらに加えて,来年度は,総合的な学習の時間や各教科の授業の中で,SDGsやSociety5.0と関連づけた学習を展開し,持続可能かつ創造的な態度・能力を育成していきたい。また,生徒会活動や部活動といった,校内における様々な組織での横のつながりをもたせながら,活動の幅を広げられるように努めたい。

過去の活動報告