2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 健康

本校は,学校目標「ともに学び 一人となる」のもと,予測困難な時代において新たな価値を創造できる人の育成を目指すとともに、ユネスコスクールとしての活動を、総合的な学習の時間,学友会活動を中心に進めています。

1 総合的な学習の時間「ヒューマン・ウィーク」
7月中の4日間を、終日総合的な学習の時間に取り組む「ヒューマン・ウィーク」を設けました。そこでは、各学年で設定した大テーマに基づいて生徒が個別課題を設定し、その解決のために学習を進めました。
1年生は、「10年後の社会を生きる私たち」をテーマとして、持続可能な社会にするための課題を個人で設定し、課題追究をしました。食糧問題について課題設定をした生徒は、地元の信州みそ製造会社の全面的な協力を得て、工場見学をしたり、大豆ミートについて調べたり、実際に調理活動を行って大豆ミートの特徴を確かめたりしました。生徒はこの学習を通して、SDGsに関する考えをより深めていきました。


2年生は、社会でよりよく生きていくために必要なことや自分の生き方を考えるための追究テーマを、個々に設定して課題追究をしました。「自分がやりたいもの、努力できるようなものを見つけるにはどうすればよいか」というテーマを設定した生徒は、社会体験学習として職業体験をしたり、職場の方と意見交換する中で、自分のテーマを解決していくうえで他者との関わりが大きな視点や解決の糸口となることを、自分なりの答えとして導きだしました。
3年生は「これからの社会を生きる私」というテーマのもと、自分の興味のあることを追究しました。英語について課題を設定した生徒は、訪日外国人のカルチャーギャップによるトラブルを減らしたいと考え、調査活動等を行いその成果をまとめ、まとめたものを「NAGANO SDGs PROJECT」のホームページに投稿しました。生徒はこの学習を通して、異文化学習および文化の多様性について理解を深めていきました。

2 生徒会活動
環境委員会と信州大学工学部が連携し、大学が開発した製紙機を用いて、生徒が回収した古紙で「世界にひとつの附属長野中学校産の再生紙」を作りました。本年度は創立75周年記念事業として「附属長野中学校校舎ジオラマ ペーパークラフト」にこの再生紙を利用しました。この活動を通して、全校生徒が古紙回収や資源の有効利用に関心を高めています。

来年度の活動計画

ESDの理念を本校の教育活動に位置付けるとともに、SDGsとの関連を明らかにして教育活動を展開します。

  •  総合的な学習の時間では、をSDGsを視点にした追求課題を個々の生徒が設定し、探究していく活動を設定します。その中で問題解決能力を高めていきます。
  •  特別活動,生徒会活動等では、協働・話し合いの場を重視し,コミュニケーション力を高めていきます。
  •  教科横断的な学習を数多く設定し、多面的・総合的に考える力を高めていきます。