2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 平和, 人権, 福祉, 健康

本校は,「ともに学び 一人となる」を学校目標のもと,ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、未知の社会を力強く生き抜いていくために必要な資質・能力の育成を目指しています。具体的には,総合的な学習の時間,学友会活動を中心に実践を積み重ねています。

 

1 総合的な学習の時間「ヒューマン・ウィーク」

7月中の5日間を、終日総合的な学習の時間に取り組む「ヒューマン・ウィーク」として設定し、生徒は自らが設定した課題解決のために学習を進めました。

1年生は、「持続可能な社会の実現のためにできること」を視点にして追求課題を設定しました。環境グループでは、地元の企業の全面的な協力を得て、長野市戸隠に環境調査に出かけ、自然環境調査の方法や実際の調査活動を行いました。生徒はこの学習を通して、SDGsについて考えを深め、自分なりの答えを出すとともに新たな追求課題を設定していきました。

2年生は、社会でよりよく生きていくために必要なことを考えるために「14歳の問い」として、個々にテーマを設定して追求しました。そして、実際に社会体験として職場で働く体験を通して、また職業人としての大人と意見交換することを通して、自分なりの答えを出していきました。

3年生は平和学習を進め、講演会や資料映像の視聴を通して、平和を自分事として考える学習を進めました。ある学級では長野市の松代大本営に見学に行き、当時の様子を聞く中で、身近な戦争の爪痕やそこでの悲惨な出来事を学びました。この学習を通して生徒は、平和についてより深い追求を進め、自分なりの答えを導き出していきました。

2 生徒会活動

生徒会活動では、SDGsに関わって、省エネルギーのための節電を推進する活動や、紙資源の有効活用を進めてきています。これに加えて、新型コロナウイルス感染症に対して,全校生徒がより安全に学校生活を送るために取り組む目標として『FCGs』として取りまとめ、今年度取り組んできました。このような取り組みにより、身近な問題を自分たちで解決していく力が高まってきていると感じています。

来年度の活動計画

ESDの理念を大切に考え、現在行われている本校の教育活動の質を高めていきたいと考えています。

①  総合的な学習の時間をSDGsを視点にして、追求課題を個々の生徒が設定し探究していく活動を設定します。その中で問題解決能力を高めていきます。

② 特別活動,学友会活動等では、他者とつながる活動を展開していきます。そして,話し合い活動を重視し,多様な意見を認め合う集団づくりを進めていきます。

③ 本校の教育活動を更に発展させ、より現代的な課題を取り上げ、生徒が主体的に取り組めるような学習を展開します。また、教科横断的な学習を数多く設定し、総合的に問題を解決していく力をはぐくみます。