2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

登録なし

本校は,「ともに学び 一人となる」を学校教育目標のもと,「本質に迫る教科学習の在り方~問題発見・解決の過程における生徒の姿に焦点をあてて~」と研究テーマを据えています。ESDを将来生徒が社会に出てはたらく資質・能力の育成と捉え,ESDの実践を通して,教科を超えて育まれる資質・能力の検証や,学友会活動,日常の生活場面などの潜在的なカリキュラムの果たす役割について明らかにしようとしています。

具体的には,総合的な学習の時間での,学友会活動を中心に実践を積み重ねています。

1 総合的な学習の時間「ヒューマン・ウィーク」

7月中旬に総合的な学習の時間をまとめ取りし,5日間社会体験学習等の体験学習を行います。1年生は「身近な地域社会」「将来の社会」をテーマに据え,SDGs(持続可能な世界を実現するための17の国際目標)の課題を窓口とし,講座ごとにワークショップ(調べ学習や調査活動)を行い,個人で追究する課題を決め出しています。2年生では,働くことをテーマとして「14歳の問い」を設定し,地元の企業の協力を得て,社会体験学習を行い,自分の生き方について追究します。3年生では,社会体験学習を行い,問いに対する考えを深めます。社会に出て必要なのはどのような力なのか,どのような人なのか自分と向き合い,自立していく力を養っていきます。

2 学友会を通して

①  地域の企業との交流と環境美化活動

地元企業であるF株式会社と合同で地域の環境美化活動を行っています。この活動は地域の美化活動を通して近隣地域の一員であるという自覚を高めることを目的に,学友会が企画し,これまで17年間継続して実施しております。

②  自分たちの活動をSDGsの視点で見つめ直す

それぞれの委員会で今まで行ってきている活動は「持続可能」の視点でとらえ直すと,どのような意味があるのか考え,今後の活動の発展を,学習発表会において検討し合いました。

来年度の活動計画

ユネスコスクールの理念や持続可能な開発目標の視点で、現在行われている本校の教育活動の質を高めるようにしたい。

①  総合的な学習の時間「ヒューマン・ウィーク」での問いの設定に対して,「持続可能な社会の創造」の視点を取り入れて,自分の生き方を追究していく。SDGsの視点で3年間のカリキュラムを検討していく。

② 特別活動,学友会活動等で,中学生の地道な活動を大切にし,環境保全への取り組みの日常化,多様な意見を認め合う集団づくりを進めていく。

③ 本校の教育活動を外に向かって発信することを大切にする。そのために,何ができるようになったのか,さらに必要なことは何なのかの視点で活動の振り返りを行っていく。