2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等

本校は,校内の縦割り班による活動,保護者・PTAの方々とともに取り組む行事,校区の老人会の方々から学ぶ学習など,異学年や世代を超えたさまざまな人との関わりを大切にした教育活動を実践してきた。

 校内では,年間を通じて「なかよし班」という1年生から6年生までの縦割り班を編成し,異学年での関わりを重視した児童会活動に取り組んでいる。また,低学年が毎年,校区の老人会の方から草取りを学びながら,いっしょに校庭の草取りを行ったり,月に1~2回程度,保護者のボランティアの方々による全学級での読み聞かせを行ったりしている。中・高学年は,教科学習や総合的な学習のなかで,その分野における専門的な知識をもつ外部講師を積極的に招聘し,学習を深めている。

 このことを「持続可能な開発のための教育」(ESD)の推進に結びつけていくために,これまでの各学年のカリキュラムを見直し,学校行事や児童会活動との関連も含めて,教育活動を体系化することにより,意図的・計画的な実践を行っていくことにした。この実践を継続的に行うことにより,地域への誇りや愛着を育むとともに,地域社会を支える世代を超えたさまざまな「人」の存在を実感することができると考えている。

(1) 異学年と関わる活動 

①児童活動による「新川フレンドパーク・なかよし遊び」

年間通じて活動を共にする,全学年縦割りによる「なかよし班」を編成。「なかよし班」でゲームや競技を楽しむ「新川フレンドパーク」を年間20回程度実施。

②縦割りやペア学年など,異学年の交流を目的の一つとした学校行事

運動会の応援合戦や大玉送りを全学年縦割りの紅白対抗として,6年生を中心とした縦割り集団による主体的な活動として位置付け。遠足では,上級生と下学年のペアでグループを編成して活動。

③全校活動による「なかよし班給食」

全校縦割りの「なかよし班」で給食を会食しながら,一年間の思い出を語り合う。

(2) PTA/保護者,地域との連携を密にする活動

① 学校行事「PTA・学校共同行事」

② 地域連携活動「あいさつ運動」

③ 保護者ボランティアによる「読み聞かせ」

④ 学校行事「校区・地域の方に感謝する会」

(3) 校区・地域の方々から学ぶ活動

①バドミントンクラブ・グランドゴルフクラブ  ②低学年行事「ぬきぬき大作戦」      ③校外学習・出前授業  ④2年生生活科「四九の市の見学・買い物体験」

⑤3年生社会科「大型小売店の見学体験」  ⑥4年生理科「豊川流域水質調査」  

⑦5年生総合「福祉体験」 ⑧6年生総合「戦争体験を聞く会」  

⑨ 高学年図工「お店をつくろう」

来年度の活動計画

(1) 異学年と関わる活動

異学年で構成された班による活動を通して,お互いの理解を深める。上級生は,下学年に対する思いやりの心を育み,頼られることによる自己有用感を抱く。低学年は,高学年に大切にされることを実感するとともに,感謝の気持ちを抱く。

(2) PTA/保護者との連携を密にする活動

①保護者からボランティアを募り,親子の枠を超えて,学習の支援をしてもらう。

②児童会運営委員が保護者の方々とともに,朝の登校時に校門や通学路のポイントであいさつ運動を展開し,全校であいさつに対する意識の高揚を図る。

(3) 校区・地域の方々から学ぶ活動

①クラブ活動において,校区在住でその競技の専門的技能を有する方に,年間を通して学校へ来ていただき,その技能を学ぶ。

②校区老人会の方々とともに活動しながら連携を深める中で,技能や知識を学ぶ。

③校区内にある施設やそこで働く人の様子を見学・調査することで,学習を深める。