2019年度活動報告

本年度の活動内容

本校は、「魅力発見！私たちの『新神田』『犀川』そして、『金沢』を活動テーマとして、ESDを環境、地域の伝統文化、地域の文化遺産について知り、守っていくことの大切さに気づき、伝えていくことと捉え、様々な実践を通して心豊かな児童の育成を目標とした。
　具体的には、地域の人々とのかかわり、体験学習を柱に、①環境・生物多様性に係わる活動、②地域の伝統文化に係わる教育、③地域の伝統文化、文化遺産に係わる学習を行った。

①環境・生物多様性に係わる活動
　３年生　ぼくたち、犀川探検隊！
　地域に流れる犀川を探検し、犀川に親しむ活動を行った。更に、講師を招き水生生物調査をし、犀川の生物や水質について知ることができた。学習したことをまとめ、お家の方に発表した。このような取り組みの中で、身近な犀川のよさを守っていこうとする心情を育むことができた。

②地域の伝統文化に係わる教育
（１）４年生　伝統工芸を学ぶ
　石川県にはどのような伝統工芸があり、どのように受け継がれてきたかを一人一人が調べた。多くの伝統工芸が大切にされ「石川の宝」としてのよさに気付き、学んだことを新聞にまとめ交流することができた。また、九谷焼絵付け職人を招き、九谷焼の絵付け体験をすることで、伝統工芸の素晴らしさや伝統を受け継ごうとする思いに触れ、さらに伝統工芸に親しみ、理解を深めることができた。
　
（２）５年生　いいね！郷土の食材　
　　　～加賀野菜の魅力にせまろう～
　郷土の野菜を調べて「加賀野菜」があることを知り、実際に地域の農家の方と一緒に、ヘタ紫なす、打木赤皮甘栗かぼちゃ、五郎島金時、金時草を育て、調理する活動を行った。加賀野菜の学習を通して、郷土の自然や野菜の素晴らしさを改めて認識し、加賀野菜への興味関心を高めることができた。その魅力をプレゼンテーションにまとめ、授業参観で保護者に広めることができた。

③地域の伝統文化、文化遺産に係わる学習
　６年生　発見！金沢の歴史・文化
　金沢の歴史や文化を感じる場所を学び、自分たちが訪れたい場所をピックアップし、調べ活動の後、レポートにまとめた。そして、金沢観光ボランティアガイドの「まいどさん」とともに歴史的建造物や文化的施設を見学した。この体験や「まいどさん」とのふれあいから金沢のよさに気付き、それらをパンフレットや新聞にまとめ、他県の小学生に伝える予定である。子どもたちは、歴史や文化を大切にしていく心や昔から今に受け継がれてきている先人たちの技術や思いを知り、金沢のまちに誇りと愛情をもつことができた。

来年度の活動計画

教育課程に沿って計画的に実施する。
３年生　ぼくたち、犀川探検隊（４月～９月）
４年生　伝統工芸を学ぶ（４月～６月）共に生きる（１２月～３月）
５年生　いいね！郷土の食材（４月～３月）
６年生　発見！金沢の歴史・文化（６月～１１月）