2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 環境, 持続可能な生産と消費, 食育

(1)園芸科の活動
①耕作放棄地問題解消の取組として、転作(代替)作物であるコムギやマコモ、ソバの栽培に関する研究を行った。これらを本校情報処理科や地域企業と連携し、乾麺として商品化した。
②減農薬と廃棄物利用を目的として、本校水田から出されたモミガラを「ぼかし肥料」として活用するために、有用菌(光合成細菌・土着菌)に関する研究を行った。また、トマト栽培では「ちばエコ農産物認証」を取得し、減農薬・減化学肥料栽培を実践した。
③農業理解や異学年交流による道徳教育を目的として、ナシやサツマイモ等の地域特産物を教材とした「食農教育」を、近隣小中学校に対して行った。

(2)自動車科の活動
①昨年度と同様に資源エネルギーについての学習において、ボランティア活動の一環も兼ねて、学校最寄りの駅前ロータリーに太陽光発電によるイルミネーションをさらに追加して製作した。
②昨年度と同様に日本大学生産工学部主催の風力発電コンペ参加のため、風力発電機の製作を行った。効率の良い羽根や空気抵抗の少ない支柱などを製作し実験研究を行った。
③自動車部では、HONDAエコマイレッジチャレンジ大会出場のため空気抵抗の少ないボディ作成、タイヤの転がり抵抗、また燃費のよいエンジンなどの研究を引き続き行い「燃費消費率」の向上を図った。

(3)情報処理科の活動
園芸科と協力し、栽培したソバを地域企業と連携し「乾麺」として商品化した。情報処理科ではこの商品について商品名の商標登録に関する手続きと、商品に貼るラベルをデザイン・製作を担当し、地元直売所で販売した。さらに学校HPを活用し、この取組について地域に発信した。

来年度の活動計画

本年度と同様に、専門高校である本校の特色を生かし、「環境」と「資源エネルギー」を柱として活動を継続して行い、課題研究や部活動を通してESDの実践について研究を進めていき、現在行っている研究を深めると共に、新型コロナウイルスによる生活環境の変化を考慮に入れた新たな研究についても意欲的に取り組んでいきたい。また、地域の小中学校や、成田ユネスコ協会との提携した活動についても検討を行っていきたい。参加する生徒についても、生徒会だけでなく、幅広く多くの生徒が参加し、ユネスコスクールとしての活動に対しての知識を深められるように、校内での検討を進めていく。