2019年度活動報告
本年度の活動内容
エネルギー, 環境, 持続可能な生産と消費
下総高等学校は農業・工業・商業の三つの学科を持つ専門高校として、「ものづくり 人づくり 夢づくりの総合専門高校」を学校教育目標として持続可能な地域社会を支える職業人の育成を目指している。
ESDを持続可能な社会を支える職業人の育成するための教育と捉え、ESDの実践を通して持続可能な地域社会を支える力を育むことを目標としている。
① ものづくり~持続可能な開発のための教育~
自動車について学ぶ自動車科では、資源やエネルギーについて学び、太陽光発電によるイルミネーションの製作や風力発電コンペへの参加などの活動を行った。
自動車部は、HONDAエコマイレッジチャレンジ全国大会5連覇(新記録 2216.028km/ℓ)を果たすとともに「デザイン賞」も受賞し、効率の良いエンジン、空気抵抗の少ないボディー、よく転がるタイヤの研究を行い、「燃料消費効率」の向上を図っている。また、鉛バッテリーを用いた電気自動車での走行距離を競うEV大会にも参加し、好成績を収めた。
②人づくり~人と学ぶ 地域と学ぶ~
農業について学ぶ園芸科は、県内唯一の寄宿舎を設置する高校として、園芸科1年生で年間30泊の寮生活を行っている。寮生活では、自校産の農産物を中心に調理した食事や地域の有識者を講師とした教養講座を通して、広く農業についての知識を深めている。
また、近隣小学校との交流を行い、地域特産物の共同栽培や春と秋に行われた農場見学など地域の環境への意識を高めた。そのほかにも、マコモを代替作物として利用する耕作放棄水田の活用の関する研究や酒粕やモミ殻といった地域の有効資源活用に関する研究など、「環境」をテーマとした研究が多く行われている。
第3回全国農業高校農業大学校ホームページコンテストにおいて、農林水産省経営局長賞(全国2位)を受賞した。上記の副賞として農林水産省による出前授業が行われ、ドローンを活用したスマート農業に関する講演やドローンの操縦体験を通し、未来の農業について考えるきっかけとした。
商業について学ぶ情報処理科では、学科の専門性を活かした授業支援として近隣の小学生におプログラミングを学ぶ授業を展開した。
来年度の活動計画
「環境」と「資源エネルギー」を柱として活動を継続して行い、課題研究や部活動を通してESDの実践について研究を進めていき、現在行っている研究を深めると共に、新たな研究についても意欲的に取り組んでいきたい。また、地域の小中学校や、成田ユネスコ協会との提携した活動についても検討を行う。参加する生徒についても、生徒会だけでなく、幅広く多くの生徒が参加し、ユネスコスクールとしての活動に対しての知識を深められるように、校内での検討を進めていく。