2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校では、「持続可能な社会の実現」を目標として掲げ、ESDを「21世紀の日本がめざすべき成熟型社会」について考える機会と捉え、ESDの実践を通じて「身のまわりの社会課題に目を向け、持続可能な社会の実現に向けて具体的に行動できる力」の育成を目標としました。具体的には、「社会のありかた」、「自分のありかた」、「自然のありかた」の3つの視点を柱に、①各種ディベート活動 ②フィールドワーク活動 ③各種講演やワークショップの学習活動を行いました。

① 中学生に係わる活動・学習

主に、科目「国語ディベート」、「英語ディベート」、「ソーシャルスタディ」、「理科サイエンス」において社会課題に対する学習活動に取り組みました。各科目に「ディベート」の時間を設けることで、「社会のありかた」、「自分のありかた」、「自然のありかた」についての基礎・基本的な知識や問題点を把握し、それらに対する解決について関心を持ち、実践しようとする態度の育成に努めました。

② 高校1年次に係わる活動・学習

高校1年次の「総合的な探究の時間」においては、昨年度に引き続き、「新書レポート」を通じて自らの興味関心から出発して社会課題への関心を高めるとともに、「ビブリオ・トーク」を通じて自身が読んだ新書の紹介

SDGsボードゲーム

や読後に考えたことなどの交流を行いました。また、守山市長による講演会や外務省出前講座を通じて、グローバルな視点とローカルな視点の両方について学ぶとともに、今年度から新たにSDGsボードゲーム(滋賀県版SDGsボードゲーム)を通じて「グローカル」な視点から社会の諸課題について考えました。

③ 高校2年次・3年次に係わる活動・学習

高校2年次の「総合的な探究の時間」においては、SDGsやサスティナビリティに関わる学習の後、個々が設定した「問い」(研究テーマ)に基づいた取材活動(フィールドワーク)を行い、そこで考察したことや学習の成果を小論文やプレゼンテーションとしてまとめ発表会を行いました。自ら「問い」を立てる力を育成するとともに、「社会や自然のありかた」そして「自分のありかた」について考えを深め、自らの考えを的確に表現し、伝える能力を養うことを目的としています。

また、高校3年次には、現代社会の様々な課題に関するレポートや小論文に取り組む中で、社会課題に対する自らの見解を深く掘り下げ、複眼的な思考を持つことを目標としています。

④ 課題研究生による研究・活動

各学年での教育活動とは別に、課題研究チーム(希望する生徒たちが活動)による研究・活動を推進させました。特に今年度は11月に「世界湖沼会議」がオンラインで開催され、メキシコの高校生たちと「湖の環境保全」を通じて、交流機会を持ちました。

来年度の活動計画

来年(2022年)度についても、基本的には本校生徒たちにとって身近なこれまでの諸活動を継続し、地元守山からESDならびにSDGsの実践を通じて、生徒たちの「(環境問題だけでなく)社会の諸課題について複眼的に考え、具体的に行動し、その行動を通じて更に考えを深める」力を養っていきたいと考えています。

これまでも、本校の諸活動推進にあたり、様々な外部の方々や団体との連携を進めてきましたが、今後も可能な限り、国内外のユネスコスクールをはじめ、志を同じくする他校との連携にも力を入れ、お互いの生徒たちがESDならびにSDGsの実践力を高めることを目標としたいと考えています。