2020年度活動報告
本年度の活動内容
文化多様性, 国際理解, 平和
本校は「自調自考の力を伸ばす」「倫理観を正しく育てる」「国際人としての資質を養う」を学校理念としている。ESDを継続して実践することによって得られる教育的な効果と捉え、さまざまな教育を実践することを目的としている。今年度は新型コロナウイルスの蔓延により、オフラインでの活動が制限され活動は例年より停滞している。
① 自調自考に係わる教育
本校教育実践の基本目標である「自調自考の力を伸ばす」は、自らの手で調べ、自らの頭で考える力を伸ばす教育である。その一つとして生徒は高校3年間を通して課題研究に取り組んでいる。生徒の興味は多様である。個々の考えを大切にし、それぞれの才能を伸ばすための研究である。フィールドワーク、実験など様々な手法を用いて最終的には論文という形でまとめた。
② 国際人としての資質を養う活動
第二外国語講座(中国語、ハングル、ドイツ語、フランス語、スペイン語)は2学期より規模を若干縮小して各24回で実施した。例年より希望者が多く100人を超える生徒が受講した。家庭体験を目的としたニュージーランドホームスティ(中3)、文化交流を目的とした中国修学旅行(高2)、高校生の希望者による短期海外研修として、アメリカ研修(西海岸でのホームスティ)、次世代リーダープログラム(バーバード大学での研修)、北京研修やベトナム研修(姉妹校訪問)を例年実施しているが、現地訪問ができたのは2019年12月の北京とベトナムのみであった。オンラインでの交流としては、シンガポールで訪問する予定であったラッフルズインスティチューションとは9月に、またダンマンハイスクールとは11月に、姉妹校の渋谷高校と三校で交流を行った。北京についても提携校の月壇中や北京十一学校と12月にオンラインで交流をし、コロナ禍での互いの状態などを報告するなど交流を深めた。また、SGHでお世話になったイオンが主催している「アジアユースリーダーズ2020」に12月にオンライン参加した。長期留学としては、ブラジル、アメリカ、ドイツ、香港、スウェーデンなどからの留学生を受け入れている。また、海外大学進学を目指す生徒が増加していることを受けて、海外大学進学支援を行なっている。
③ユネスコ関連団体のプログラムへの参加
日本ユネスコ協会連盟やかめのり財団の主催する高校生カンボジアスタディーツアー、第国際交流プログラム、かめのりスクールなどへ積極的に応募している。「かめのり中高生アンバサダープログラム2020」(2020年1〜2月)へ女子生徒1名が選抜され、フィリピンの現地学校との交流やフォーラムへ参加した。
④教員の活動
2020年2月に千葉大学と千葉県教育研究会ESD部会の主催した国際研究発表会の視察、2020年12月に全国ユネスコスクール全国大会へオンライン参加した。
来年度の活動計画
ユネスコの精神である平和・福祉を目的とした教育活動を進め、国際的な交流や平和教育活動を続けたいと考えている。日本ユネスコ協会連盟とかめのり財団の主催する高校生カンボディアスタディーツアー、ユネスコ協会連盟の主催する国際交流プログラム、かめのり財団の主催する中高生アンバサダープログラムやかめのりスクール、その他のプログラムへの積極的な応募や、千葉県高等学校教育研究会ESD部会の研究会やワークショップ、千葉大学主催のESD研究会、ESDフォーラム、成果研究発表会などへ参加する予定である。