2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 食育

本校は「自調自考の力を伸ばす」「倫理感を正しく育てる」「国際人としての資質を養う」を学校理念としている。

1 自調自考に係わる教育
本校教育実践の基本目標である「自調自考の力を伸ばす」は、自ら調べ、自ら考える力を伸ばす教育である。その一つとして生徒は高校3年間を通して課題研究に取り組んでいる。生徒の興味は多様である。個々の考えを大切にし、それぞれの才能を伸ばすための研究である。フィールドワーク、実験など様々な手法を用いて最終的には論文という形でまとめている。

2 国際人としての資質を養う活動
第二外国語講座(中国語、ハングル、ドイツ語、フランス語、スペイン語)を年間34回で実施した。例年以上の120名を超える生徒が受講した。
長期留学としては、現在、高校生6名がアメリカ、カナダ、アイルランドに留学中である。また、イタリア、ドイツ、スリランカなどからの留学生を受け入れている。
海外大学進学を目指す生徒へは、進学支援を行っている。毎年10名程度の生徒が海外大学進学を希望している。

コロナ禍の中、下記のオンラインによる交流会やプログラムを実施した。

・中国オンライン交流会with北京月壇中学(日本語)・十一学校(英語)(2021年12月)
受験や互いの国の文化財、観光、食、流行語やアニメ文化について話し合い
・イオンアジアユースリーダース(2021年12月)アジア8カ国の生徒が参加
「食品ロス削減の視点で考える食の未来づくり」をテーマに英語で意見を交換
・エンパワーメントプログラム(2022年3月)英語特化型プログラム
ハーバード大学にて実施していた次世代リーダー養成プログラムの代替プログラム
・北京大学アジア青少年交流2021-2022(2022年6月最終回)高2
「日本のアニメ」をテーマに英語での交流
・中3ニュージーランド代替研修(8月) 3泊4日 山梨県西湖にて  50名参加
日本に留学中の研究員や大学院生をバディに迎えて、英語を使用して、グローバルな視点を養成するプログラム
・イオンアジアユースリーダーズ(2022年8月)
「食べ物から考えよう 環境のこと」をテーマに昆虫食などについて英語で意見を交換
・シンガポールRaffles Institutionとの交流会(2022年9月) 渋谷高校も交えて
服部孝彦教授(大妻女子大学)「異文化理解に必要な能力」を英語で講演後、ワークショップを実施
・北京大学アジア青少年交流会2022-2023(10月〜)全16回 中3高1 中国教育省後援
北京大学附属中学校 北京第四中学校 上海外国語大学附属中学校 早稲田高等学院 宝仙学園との6校による交流
「地球科学」「分子医学」「生命科学と自然保護」「考古学と人類学」の4講座
・北京月壇中との交流(10月)
「伝統食」「現代の若者文化」「アニメを通した現代音楽」「建築」「中国由来の日本食」がテーマ
・シンガポールDunman High School との交流会(11月)
渋谷高校を含めて3校で実施 「日本文化」をテーマに折紙の発表と実演
・Warter is Life 2022(11月)「東京湾岸地域における災害時の水利用」について

3.平和教育に関する活動
高校1年生では、平和教育を実施している。2021年10月に予定されていた広島への現地訪問は、新型コロナウイルスの蔓延により、今年度3月に延期して実施した。また、10月には次学年が、続けて現地での活動を行なった。

4.震災・防災教育に関する活動
・神田外語大学との高大連携企画「福島県双葉町ウェルビーイング探求講座」(11月)
9名の生徒が2泊3日の日程で被災地を訪問した。
・中2学年「東北研修(震災・防災学習)」(10月)
東日本大震災から11年を経過して、「復興」をテーマに被災地である南三陸、気仙沼、陸前高田を訪問した。

5. SDGsに関するセミナー
・「SDGsの達成に挑むプログラム」気候変動と資源問題  (株)J E R Aによる
テーマ:「日本の電力は、2050年までに全て再生可能エネルギーにすべきである」
内容:「気候変動や自然災害のリスク」「発電コスト」「政府のリーダーシップや教育の重要性」「資源輸出国の経済」「新たな再生可能エネルギーの開発」「家庭用蓄電器の有用性」
・「ジェンダーについて科学的に考える 経済学の視点」(牧野百恵氏 アジア経済研究所)
インドのダウリー(結婚持参金)や児童婚などを経済学の枠組みで分析・解説

6.その他の活動
・[整美委員会]によるエコキャップ運動 発展途上国へのワクチン代として利用されている。
・「生物同好会」によるビオトープ設置が進んでいる。生物が住みやすい環境を整備し、動植物に対する意識を校内で高める目的で活動を行っている。
・「SDGsプロジェクト同好会」では、フェアトレード活動や、校内の廃棄食材を使用したコンポスト(堆肥)の生産、幕張の浜の清掃などを行ってきた。今年度は紙リサイクルをテーマに、古紙のリサイクルやペーパーレス化の促進に取り組んでいる。
・模擬国連部が、第16回全国高等学校模擬国連大会(11月)に参加し、「多国籍企業及び社会政策に関する原則の三者宣言」という議題で最優秀賞を獲得した。来年度ニューヨークで開催される国際大会に参加する権利を得た。
・ファシリテーター養成講座を9〜11月にかけて全4回で実施した。コミュニケーション力と思考力を駆使しながら、話し合いやプロジェクトを創造的に促進し、参加者の能力を引き出しその場の力を最大化させる講座である。今年度はコロナ禍にもかかわらず50名近い生徒が受講した。
・教員の活動としては、定期レビューや、千葉県の高等学校で組織されているESD部会に参加した。

来年度の活動計画

・第2回国際研究発表会・SDGsワークショップ(2023年2月 千葉大学)
全て英語による発表とワークショップ
「On mud power generation」 「Paper Recycling」
・イギリス研修(2023年3月)イギリス海峡に面したボーンマスにてホームステイし、英語学校にて語学研修、その他バース、オックスフォード、ロンドンを訪問する。
・シンガポール研修(2023年3月)自然・民族・宗教をテーマにした巡検、ラッフルズ・インスティテューションや、ダンマンハイスクールとの交流を実施する。
・TiltShift Challenge 2023 ボストン 2023年3月)「代替エネルギー問題について」
6月リブニック(ポーランド)オンライン参加予定
・福島県双葉町ウェルビーイング探求講座(11月)

その他
・北京月壇中、北京十一学校との交流
・高校生カンボディアスタディーツアー(日本ユネスコ協会連盟・かめのり財団)
・国際交流プログラム(ユネスコ協会連盟)
・中高生アンバサダープログラム(かめのり財団)
・かめのりスクール(かめのり財団)
・国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト(JICA)
・Water Is Life 2024
・千葉県高等学校教育研究会ESD部会の研究会や、ワークショップ
・全国ユネスコスクール大会