2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

本校は、「金沢を学び、生き方を考える」をテーマとして、金沢や、校区である湯涌地域に愛着を持ち、自分の生き方を豊かにしていこうとする態度を養う。金沢や湯涌地域の伝統文化、芸能、野菜について調べたり体験したりすることによって、持続可能な開発のための教育(ESD)に向けた実践に取り組んでいる。具体的には、次の5点である。

1.SDG’sについて学ぶ(全学年)
「知っていますかSDG’s」というテーマで、17 の持続可能な開発目標と各目標を理解し、今の自分たちにできるSDG’sについて考えた。その上で、実際の活動となる「茅刈り」を、地域の方をゲストティーチャーに招き行った。

2.花と野菜の栽培(全学年)
湯涌の自然や地域との共生の大切さを感じることを目的に、自然環境を生かした野菜作りに取り組んだ。一時期途絶えた湯涌かぶらを復活させたという話を、地域の関係者から聞き、その上で栽培に取り組んだ。また、玄関前の花壇に花を植えて来校者や児童生徒が楽しめる環境作りに取り組んだ。

3.金沢の伝統芸能(全学年)
湯涌地区に伝わる「金沢百萬石和太鼓」、「念仏踊り」の伝承と発信に取り組んだ。地域の方々の指導を受け、文化祭で発表を行った。

4.金沢ふるさと学習(全学年)
金沢の伝統文化に触れ、地域の特色を未来に生かし、世界とつながっていくための学習に取り組むことができた。
○1年生 「金沢の歴史と伝統」
・金沢のまちなみや歴史的建造物(兼六園、金沢城など)を学び考える。
・金沢の伝統文化を学び、考える。(加賀とび、加賀万歳、能など)
・調べたことを発表する。
〇2年生 「金沢の文化的景観保全と伝統工芸の探究」
・金沢の文化的景観や伝統芸能(金沢箔、加賀友禅、陶芸等)について調べ、レポート作成。
・金沢自主プランの計画。
○3年生 「世界の交流拠点都市金沢」
・金沢の目指す交流拠点都市について学び、考える
・世界の中で未来の金沢がどうあるべきかについてまとめ、提言する。
・金沢ふるさと新聞を作成する。
・発表をする。(ポスターセッション)

5.生き方を学ぶ(1年生)/生き方を考える(2、3年生)
学年ごとに「生き方」についてキャリア学習に取り組んだ。体験学習を通して新しい  発見をし、生き方を考える機会となった。
○1年生
◆「自分を知る」
・ジョブカフェ石川訪問 ・仕事・適性を知る ・レポート作成、発表
○2年生
◆「高校調べ」
・職業体験を通して進路を考え、高校調べでは高校新聞を作り、まとめて発表した。
○3年生
◆「体験入学」
体験入学に向けての準備 ・マナー講座 ・体験入学のレポート発表
◆「進路決定に向けて」
・キャリア学習報告書の作成 ・キャリア学習発表会 ・自己推薦文の書き方
・課題作文 ・高校入試に向けての準備 ・社会参画について考える
・卒業式に向けて

来年度の活動計画

全体としてのテーマは、「金沢を学び、生き方を考える」である。
金沢・湯涌地区の「ひと」「もの」「こと」の特徴やよさに気付き、それらが人々の努力や工夫によって支えられていることに気づく。また、そこから問いを見いだし、その解決に向けて仮説を立てたり、調査した情報をもとに判断したりする力を養うとともに、自分の考えをもとにして対話的に対象にせまり、思いや願いを表現する力を育成する。具体的な内容は以下の通りである。

【地域に学ぶ】
・SDG’sについて学ぶ(全学年)
・花と野菜の栽培(全学年)
・金沢の伝統芸能(全学年)
・金沢ふるさと学習(全学年)
○1年生 「金沢の歴史と伝統」
〇2年生 「金沢の文化的景観保全と伝統工芸の探究」
○3年生 「世界の交流拠点都市金沢」

【生き方を学ぶ(1年生)/生き方を考える(2、3年生)】
学年ごとに、「生き方」についてキャリア学習に取り組む予定である。3年間を通して、自分の生き方を豊かにしていこうとする態度を養うことを目指す。